額田城跡に設置されている案内板の内容を紹介します。
市指定文化財(史跡)那珂市教育委員会額田城跡
指定年月日 平成一〇年六月二五日
所在地 那珂市額田南郷一〇三番地他
額田城は鎌倉時代の建長年間(一二四九〜一二五六)に佐竹氏五代義重の二男義直がこの額田の地に築城し、その後拡張を続けて戦国時代に現在の規模になったようである。城域内には四つの郭が構築され、一地方の小領主の城としては規模が大きいものである。前に大沼を持ち防御に適した平城形式のしろである。城跡は濠・土塁など戦国時代の遺構をよく残している。
額田氏は一〇代義亮の時、佐竹宗家と対立し、応永三〇年(一四二三)佐竹一三代義人に攻められて落城し、額田氏は滅んだ(前の額田氏)
その後義人の家臣小野崎氏が城主となり、江戸氏から養子を迎えるなどして以後七代照通まで続いたが、天正一九年(一五九一)佐竹二〇代義宣に「照通に異心あり」として攻められ落城した。
照通は陸奥へ逃れ、以後廃城となった(後の額田氏)。城の歴史は一七代約三四〇年続いた。
阿弥陀寺は明徳三年(一三九二)に小野崎従通により大山(城里町)から城内に移されて額田氏の守護寺となった。
本丸跡面積 約一六、〇〇〇m2
指定区域面積 約七七、〇〇〇m2
城域全体 東西一、一四〇m 南北八四〇m