甲府城
甲府城

[山梨県][甲斐] 山梨県甲府市丸の内1-5-4


  • 平均評価:★★★★☆ 3.53(62位)
  • 見学時間:57分(81位)
  • 攻城人数:2962(34位)

甲府城のパンフレット

山梨県中北建設事務所によって作成された甲府城の公式パンフレットです。
甲府城は現在「舞鶴城公園」として開放されています。

提供:山梨県中北建設事務所
提供:山梨県中北建設事務所
提供:山梨県中北建設事務所
甲府城の歴史
 甲府城は、古くは甲斐府中城、一条小山城、赤甲城などとよばれていました。天正10年(1582)、甲斐国は戦国大名武田氏の滅亡後、織田信長の領国となりましたが、本能寺の変の後は徳川家康の支配をうけました。その後、豊臣秀吉が天下統一をなしとげると、秀吉は甲斐国に甥の羽柴秀勝、腹心の部下である加藤光泰、浅野長政・幸長父子を順に配置して築城を命じ、浅野氏のころ(慶長年間)に完成しました。
 慶長5年(1600)関ヶ原の戦いの後、江戸時代には再び徳川の城となり、将軍の子弟が城主となりました。宝永元年(1704)、時の城主徳川綱豊(のちの6代将軍徳川家宣)が5代将軍綱吉の養子となると、綱吉の側用人柳沢吉保が城主となりました。武田氏にゆかりのある柳沢氏は、子の吉里にいたるまで約20年間甲斐国をおさめました。この間それまで城主が在域することのなかった甲府城で、御殿の新築や石垣の回収、城下町の再整備がおこなわれ、甲斐国は大いに発展しました。しかし、享保9年(1724)柳沢氏が大和郡山へ移封となると、甲府城は幕末にいたるまで幕府直轄地として甲府勤番制度のもと管理されました。
 明治時代にはいると甲府城は廃城となり、明治10年前後には建物はすべて取り壊され、次第に市街化され解体されていきました。現在は本丸を中心とした内城の一部が城跡としての良好な景観を保ち、県指定史跡甲府城跡(舞鶴城公園)として保護されています。
舞鶴公園城公園としての歩み
 甲府城は明治に入り、徳川時代の面影を大幅に失うこととなり、残された城跡が明治37年(1904)に「舞鶴公園」として開放されました。
 県借用地であった舞鶴公園は、大正6年(1917)に正式に払い下げを受け県有地となりました。昭和3年(1928)の甲府中学校の移転に伴い、旧追手役宅跡にあった県庁舎や県会議事堂が楽屋曲輪跡に建設され、同時にその西側、南側の堀は完全に埋められました。その後、武徳殿(昭和8年)、恩賜林記念館(昭和28年)などが公園内に設置されました。
 このような中、甲府市が戦後の荒廃した市街地の復興に併せて公園整備を進め、昭和39年(1964)には、甲府市の要請に基づき都市公園「舞鶴城公園」として都市計画決定され、以後広く県民の利用が促進されました。
 また、昭和42年(1967)に県文化財調査委員会で甲府城跡の荒廃が議論され、同年7月に県教育委員会により「甲府城跡総合調査」が実施され、翌昭和43年12月に舞鶴城公園区域は県指定史跡「甲府城跡」として告示されました。
 昭和60年代に入り、公園の改修を求める県民の要望が高まってきたことを受け、県として整備手法を検討した結果、県指定史跡では文化庁の史跡整備事業の導入が不可能なことから、都市公園事業として舞鶴公園の再整備を行うことを決定しました。
 そこで、整備計画を策定するに当たり、昭和62年度から平成元年度にかけ、文化財関係者を含む「舞鶴城公園再整備検討委員会」を設置し、舞鶴城公園整備計画を策定しました。事業にあたっては、甲府城跡調査検討委員会等に諮りながら、鍛冶曲輪門、内松陰門、稲荷曲輪門、稲荷櫓、鉄門の復元整備や煙硝蔵や井戸等の平面展示等を実施し、石垣についても詰石の補修など維持管理に努めてきました。
提供:山梨県中北建設事務所

甲府城の「舞鶴城」という別称はいつのころからか白壁が重なり合う優雅な姿が、鶴が舞う雄大な姿を連想してつけられた、と考えられているそうです。

   

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