武田信玄の死因には諸説ありますが、そのひとつに1573年(元亀4年)の「野田城の戦い」において狙撃された傷が原因だとするものがあります。
伊勢山田の笛の名手、松村芳休が毎晩笛を吹き、2月9日の夜、その音色に聞き惚れた信玄が堀端に来たところを定盈の家臣で鉄砲の名手だった鳥井半四郎(鳥居三左衛門)に狙撃されたという説です。
野田城本丸の隅に信玄を狙撃したと伝わる場所があります。
伝 信玄公、狙撃場所
笛の音に誘われた武田信玄をこの付近より火縄銃にて狙撃した。
その銃は銃身だけが設楽原歴史資料館に展示してある。新城市教育委員会
ちなみに黒澤明監督の映画『影武者』はこの説を採用しています。