三井寺は天台寺門宗の総本山で、正式名称を長等山園城寺(ながらさんおんじょうじ)といいます。
7世紀に大友与多王によって創建されました。
高野山明王院の「赤不動」、青蓮院の「青不動」とともに「日本三不動」のひとつである「黄不動(国宝指定名称は絹本著色不動明王像)」があることでも知られています。
それ以外にも多数の国宝や重要文化財があります。
1595年(文禄4年)、三井寺は豊臣秀吉の怒りに触れ、欠所(寺領の没収、事実上の廃寺)を命じられました。
このとき三井寺が何によって秀吉の怒りを買ったのかは諸説あって定かではありませんが、この結果、三井寺の本尊や宝物は他所へ移され、金堂をはじめとする堂宇も強制的に移築されました。
ちなみに当時の三井寺金堂は比叡山に移され、延暦寺転法輪堂(釈迦堂)として現存しています。
その後、1598年(慶長3年)に秀吉は自らの死の直前になって三井寺の再興を許可しています。
これは死期を悟った秀吉が、霊験あらたかな三井寺の祟りを恐れたためともいわれていますが、この理由についても定かではありません。なお、秀吉の再興許可を受け、当時の三井寺長吏・道澄が中心となって寺の再興が進められました。現在の三井寺の寺観は、ほぼこの頃に整えられたものです。
三井寺(園城寺)の観光情報
住所 | 滋賀県大津市園城寺町246 |
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山号 | 長等山(ながらさん) |
宗派 | 天台寺門宗 |
本尊 | 弥勒菩薩 |
創建年 | 7世紀 |
拝観時間 | 8:00〜17:00 |
拝観料 |
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URL | http://www.shiga-miidera.or.jp/ |