大垣市教育委員会によって作成された墨俣城の公式パンフレットです。
はじめに
永禄9年(1566)、木下藤吉郎(のちの豊臣秀吉)が一夜にして築いたと伝えられる墨俣一夜城は、藤吉郎が「天下人」となる出発点として、全国にその名が知られています。この城あとに、当時の砦的な城ではなく、地域住民の永年の夢であった一般的な「城郭天守」の体裁を整えた墨俣一夜城(歴史資料館)を建設しました。
史実については、太閤記や断片的資料で概要を知る程度でありましたが、昭和52年(1977)に、愛知県江南市の旧家より代々伝わる前野家古文書の中から、墨俣一夜城に関する貴重な資料が紹介され、墨俣一夜城の全貌が明らかになってきました。
この資料に基づき、当資料館は墨俣築城と秀吉の歩んだ道を中心とした展示構成とし、秀吉についての学習や研修の場として広く活用していただけるようになっています。