攻城団の勉強会の予習で読ませて頂きました。著者のロナルド・トビ氏はアメリカ生まれで日本および東アジアの近世・近代史が専攻で朝鮮通信使研究をきっかけに江戸時代の「鎖国」に疑問を抱き、見直しを提言されてきた方で、外から日本史を客観的に見ているので説得力のある内容になっています。朝鮮通信使を通して江戸幕府の外交がどのようなものであったか理解できます。また、文禄の役で加藤清正が朝鮮と満州の境界付近から富士山を見たとエピソードが文書として残っている話は非常に興味深く読ませてもらいました。現実問題見えるはずはない(著書の中では富士山が見える範囲を論理的に説明しています)のですが、富士山がその当時から日本を代表する神秘的な山であった事が窺える話かと思いました。以上の通り「朝鮮通信使」「鎖国」「富士山」についてもっと知りたい方にお勧めの一冊だと思います。なお、この著書は「日本の歴史」全16巻の内の一冊となっていますので、日本史全般に興味のある方は他の巻も読んでみては如何でしょうか。
タイトル | 「鎖国」という外交 (全集 日本の歴史 9) |
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著者 | ロナルド トビ |
出版社 | 小学館 |
発売日 | 2008-08-26 |
ISBN |
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価格 | 2640円 |
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