謀将!
梟雄!!
って響き良いですよね。卑怯、狡猾、非道だとかの意味の裏で「頭良いんだぜ、フフン」って確実に言ってる、と思う。
それはそうと、本作は、備前の梟雄・宇喜多直家の幼少期から、仇敵・島村貫阿弥入道を倒すところまでのおはなし。幼少の直家は、普段は愚鈍な様子を振る舞い、ヘラヘラ笑いながら鼻水垂れ、奇声を発する阿呆なお子さまなんですが、危機的状況での本気モードがカッコ良い、そのギャップたるや大層な魅力。
全体的に見ると、普通の歴史小説なんだけど、所々罠のようにドカンとした引き付け場面が仕掛けられてるので油断はできない。仇討ちシーンなんて数行なのに、えらく印象深い。篝火を背にして床机に腰掛け、周囲にずらりと弓勢を並べて不敵に微笑む直家の顔が容易に想像できる、カッコよい‼︎
乙子村に所領を得てからの展開がどうにも駆け足だったのは残念だけれども、この作品、我が郷土、馴染みの場所が描かれていることもあってか、期待以上に愉しめた。
タイトル | 悪いやつら―謀将・宇喜多直家 |
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著者 | 東郷 隆 |
出版社 | 中央公論新社 |
発売日 | 0000-00-00 |
ISBN |
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価格 | |
ページ数 | 339ページ |
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