戦う事や統治のために建てられた城が、維新維新後にどのように扱われてきたのか、その役割の変遷とそのためにどのような管理や修復が行われたのかが書かれていて、今後のお城の買うようや保全について、タイトルの通り消えてしまうかも知れないという問題を投げかけた本です。
お城自体についての本ではなくその活用みたいな話なのですが、自分が普段楽しんでいるお城の背景を感じられました。
お城の復元ということについて、明治以降から現在までを網羅して「なるほど!」と思う点がたくさんありました。現存天守だけでなく、復興・模擬天守や櫓、土の城も含めて、あまり表に出てこない整備の裏側(文化行政)の一端をなぞれます。こういう話、たくさん聞きたいなぁ。
築城時の話ではなく、明治時代以降の近代から現代において、廃城処分や戦災で失われた城郭がどのように再建されたのか、またそうして再建された建物における今後の問題点などについて書かれています。
巻末には全国の城郭の建築物などが現存、復元、復興などにわけて表になっており、参考になります。
タイトル | 日本から城が消える (歴史新書) |
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著者 | 加藤 理文 |
出版社 | 洋泉社 |
発売日 | 2016-08-04 |
ISBN |
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価格 | |
ページ数 | 287ページ |
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