三の丸を上から見た。
三の丸は段々になっており、畑に転用されている部分が多い。

写真左に三の丸太鼓櫓の石垣が遺り、城跡の雰囲気を感じます。
このまま進むと左に三の丸の段郭を見ながら、二の丸→本丸と続く。

貞享4（1687）年造営。黒漆塗りが綺麗な社殿です。

古くからこの地域の中心であった由緒正しき神社。
かつて上総広常が源頼朝の東国泰平を祈願し甲冑を寄進。
甲冑は後の戦乱で焼失したが、その故事にちなみ幕末の一宮藩主加納久徴が寄進した甲冑が現在も遺る。

現地看板では池とされるが模擬大手門との位置関係を見ると堀跡のように思える。

模擬天守を南から見た図。天守からの眺めは素晴らしく、川に囲まれた要害地形がよく分かる。
1階が柱だけなのは平成4（1992）年竣工とバブル崩壊真っ只中のためか。

模擬天守から西（大多喜・久留里）を見た風景。
「万喜・長南合戦」において土岐氏も西を望み迫る里見軍を見据えたのだろう。

大多喜城唯一の建築物遺構。

本丸を取り囲む土塁。
これは研修館脇のもの。

最後の藩主である松平正質の代に具体化し、明治になって完成した。

本丸の水源。
城内に複数の水源があるのは心強く、実戦向きの素晴らしい土地である。

二の丸の腰曲輪である薬師曲輪から、麓の三の丸を望む。
麓の根小屋部分を三の丸と称するのは珍しいが、資料館の復元ジオラマを見ると根小屋にしては大きすぎるため、然もありなんと言う感。
写真中央の道路脇の一段高く広く整地され部分が三の丸御殿跡とされる。