山頂の主郭部は各郭とも意外と広く、本格的な山城として機能していたことがよくわかる。

玄蕃尾城から行市山砦にかけての軍道は、砦の連続で疲れを忘れて行軍できます。ただし、熊出没地帯なので、大人数でワイワイガヤガヤ行きましょう。

代表的な登城ルートは、青岸寺、油谷神社、米原高校からの3ルートですが、南城から菖蒲嶽城へのルートは土橋や堀切もあり、軍用間道の名残があります。

城址から麓を眺めれば、選地の理由がわかります。

現在は入山許可を持つガイドと同行しければ入山できません。危険個所が多いので、ガイドの言うことは絶対守りましょう。

山上の総石垣の巨大な城址は圧巻です。

曲輪部分は整備の過程でかなり攪乱されていますが、切岸は良く残っていて、要害さを見て取ることができます。

本来の遺構は皆無に近いですが、その分、本丸跡に建つ郷土博物館では、バーチャルながら、縄張りなど往時を偲ぶ工夫が見られます。

城域に掘りめぐらされた深い空堀が魅力です。

本丸東櫓は現在修理中ですが、無料公開されています。