檜原城跡に設置されている案内板の内容を紹介します。
東京都指定史跡檜原城跡(ひのはらじょうせき)
檜原城の築城・城主などについては不明の所が多いが、少なくとも戦国期の後北条氏時代後半に戦略上の理由からこの地に築かれ利用されてきたものと考えられる。
- 所在地
- 西多摩郡檜原村五五七六番地ほか
- 指定
- 平成三年三月八日
天正一八年(一五九〇)豊臣・徳川両軍の関東侵攻の折りには、後北条氏の支城として機能していたが、同年七月一二日両軍に攻められ落城。以後、廃城となる。
城跡は主郭を中心に南と北に伸びる尾根を階段状に削平した小規模な郭(くるわ)からなり、郭は細い土橋で接続され、南に延びる尾根には数本の竪堀が設けられ、敵からの攻撃をうけにくくするような工夫が施されている。
都内に現存する中世城郭のうち、戦国初期の構造をよく残しており、歴史的・学術的にみて価値は高い。平成四年三月三一日 建設
東京都教育委員会