寺部城址に設置されている案内板の内容を紹介します。
寺部城址
寺部城は十五世紀、文明年中、鈴木重時によって築城された城で、のち尾州徳川家の家老職家の居城となりました。鈴木氏時代の遺稿は西側の土塁のみで、あとは江戸時代末から明治期の館の建物の礎石です。土塁は巾五・一m、高さニmの立派なもので、土塁の外側は堀となっています。建物は母屋、書院、茶席、土蔵などがありました。城の面積は約一万平方メートル、城中には井戸が三個所あり、籠城に備えたものと考えられます。
屋敷内には、つくばいが多数見られましたが、これは十代目当主規綱候が茶人であったことによるものでしょう。豊田市教育委員会