梶谷城跡に設置されている案内板の内容を紹介します。
松浦党梶谷城跡(まつらとうかじやじょうあと)
梶谷城は、松浦党の初祖 源久公が築城したと伝えられており、築城年代は延久元年(1069)、嘉保2年(1095)、久安元年(1145)などの諸説がある。
Ancient site of the Matsura Clan Kajiya Castle
いずれにしても、松浦党の初期の居城として平安時代末期に築城され、相当長年月にわたって断続的に利用された松浦党の重要な山城である。
城は山頂部を楕円形に削平して主郭とし、南側に一段高くなった天守台跡がある。主郭の北側には、西側の大手門からのびた長さ18m、高さ5mの城壁がめぐらされている。大手門は石垣を桝(ます)型に配し、門の南側に櫓跡がみられる。主郭の北側には、一段低くなった副郭が配置されている。城の西側50m下位には山際にそって長さ200m、幅40mにわたって館跡があり、石壁・石塁・門などが残っている。
梶谷城は、松浦党発展の跡を探るうえにきわめて重要な城跡であります。 昭和46年 長崎県指定史跡