団員のレビューが投稿されている関連書籍をご紹介します。
お城を訪問する際はできるだけ現地に宿泊して郷土料理を食べて、城下町もまるごと楽しみたいのでありがたい一冊です。
まだ行ったことのない城下町もたくさん掲載されていて、今後は攻城計画を練る際にこの本で予習しようと思います!
実際に見てもらえれば分かるんですが、一言で言えば、実に読み応えのある1冊です。
人気歴史系YouTuber、YUKIMURAさんによる200城の名城紹介本になっております。チャンネル登録者数は19万人超えだそうで、かくいう自分も、その1人です。まだまだ、過渡期ではありますし問題も多々起こってもいますが、時代はもうYouTube等から発信され創られていくんでしょうね。遅れないように生きていかないと。
選ばれた200城は、配信を見たことのある人には、この人らしいなと納得する選び方だと分かると思います。歴史的舞台になった城や歴史的意義のある城が、より選ばれている印象で、47都道府県全て網羅しておりますが、愛知県が11城、静岡県、岐阜県が9城の一方、1城だけの県も4県あります。2城の県が8県で、正続100名城より地域的な偏りはある感じです。
一応、アクセスや遺構の記述もありますが、もっぱら城の変遷、城主に関する話、合戦の状況等の要は歴史的記述が、びっしりと書き込まれており、観光的な記述等は、いっさい無く、ひじょうに生真面目な歴史本といった程になっています。
写真や図も最低限になっていて、書きたいことが、まだまだたくさんあるんだという感じが、ひしひしと良く伝わってきます。実際の攻城の際に持って行くタイプではなく、じっくりと読み込みたくなる1冊です。
日本の城を、調べて検索する総覧的な書物としては、今のところ最良の1冊ではないでしょうか。
どうしても、100名城絡みの本が目立つのと、本の厚み、価格等のこともあるんでしょうが、100〜200城ぐらいの掲載本が多い気がします。しかし、城好きたる者、もうワンランク上の攻城を目指したいところなので、この全国で1000城というのは、最適解という気がします。これ以上、多くなってしまうと、楽しく巡る範疇を超えてしまう感じがしてしまいます。自分だけかもしれませんが。
22年の発行ですので、情報も、しっかりと新しいですし、県ごとの地図が道路表示も明記されているので、車で攻城している身には、なにより有り難いです。車で廻る際の城の位置関係が、これだと分かりやすいです。けっこう鉄道路線図しか出てない事が多いですので。
このものすごい内容量の割には、持ち歩きも可能な大きさですし、正続100名城スタンプ帳を併せたぐらいでしょうか、お値段も、納得のいく範囲内ではないでしょうか。
無駄のない造りになっており、それでいて、必要なことは、全て網羅されている、なかなか洗練された一冊だと思います。
なんといっても掲載量が多い!
マイナーな城でも本を開けば見つかるし、詳しいことまで教えてくれます。
この本を持っていて損はしないと思います。
それなりに厚めですが持ち運びも十分可能なので、
城好きの方は必ず手に取って欲しいです!
劇場型合戦解説動画で人気を博している歴史系YouTuber、YUKIMURA氏監修の城郭解説本です。
攻城団の団員の中には、彼のチャンネルの登録者で動画を見ている方がいるかと思われますが、私もその一人です。特に彼の「合戦解説動画」は動画に拠りますが、いつも90分前後の超大作動画になっていて合戦に至るまでの経緯、背景、合戦の戦況、結果までがきめ細かく解説しており、それを舞台劇場のような語りスタイルで動画にしているので、歴史や城郭初心者でも非常に分かりやすくてのめりこみやすい動画で、いつも参考にしています。
そんな彼が初めて監修した城郭解説本がこちらの本です。2023年5月25日に発売されたばかりの新書です。
amazonでは即日完売するほどの売れ行きで、amazonのベストセラー本紀行・歴史部門で4位になったそうです。私も涸れのチャンネルの告知で知ってamazonで買おうとしましたが、即日完売だったので後日置いてある近所の書店を調べてゲットしてきました。
内容はタイトルの通り日本の城郭200基の解説が掲載されたもので、「山城」、「平山城」、「平城」、「水城・海城」の4つの章に分けて解説されています。冒頭コーナーにはYUKIMURA氏が独自に選出した「YUKIMURA式最強天守ランキング」と「城めぐりを10倍楽しくするためのYUKIMURA流用語解説」があり、ランキングの方は独自の採点基準でランキングした最強天守ランキングと「一度は行ってみたい観光編」だったり、「戦国武将合戦の舞台編」だったり、「(番外編)ざんねんな建物」だったりとちょっと面白いテーマ別ランキングが記されています。「(番外編)ざんねんな建物」ランキングは意外と面白いランキングだと思いました。
用語解説は初心者でも分かりやすく一部写真や図面付きになっていて、縄張りの種類や天守の装飾の名前、石垣の構造の種類、防御構造の種類などが解説されていて分かりやすかったです。
本編の各城郭解説では一部写真付き、絵図・縄張り図付きとなっており、YUKIMURA氏視点での見所がいろいろ記されていて勉強になりました。本のサイズも普通のハンドブックサイズで日本100名城公式スタンプ帳と同じぐらいの幅なのでそこまでかさばらないので、現地攻城時の際に必携したい一冊ですね。
書店の歴史コーナーの新刊書でたまたま見かけて試し読みしたら、内容が凄すぎで思わず購入。
発行日を見ると今年11月に発行されたばかりの新しい城郭参考書で、日本全国の1055基の城郭を網羅して解説している一冊です。掲載城も日本100名城・続日本100名城クラスの有名な城から、市史跡指定城郭や全く指定を受けてない超マイナーな城、中にはお城だけでなくチャシや山口藩庁などの幕末に建てられた城館・陣屋・屋敷まで、いろんな城郭が紹介されていました。
各城郭の解説は、日本100名城や現存天守城では特集ページが組まれていてかなり濃く解説されています。そのほかの城も、築城年、築城主、特徴、所在地、交通アクセスを最低限として掲載しており、今まで知らなかったマイナーな城郭を新たに知ることができました。この中には攻城団未登録城が何基かあり、城郭DB構築プロジェクトに登録申請する上で、決定的な書籍資料として使えるのでオススメしたいです。
ページが448ページあるので少し幅を取る本ですが、持ち歩き用の資料としても使えるかなと思います。
日本100名城公式スタンプ帳の解説ページをさらに拡張したようなガイドブックです。さらに、巻頭にはお城の構造や分類についての解説が分かりやすく掲載されています。お城めぐり始めたばかりの方でも読みやすく、理解しやすい中身なのでオススメします。スタンプ帳付きですが、こちらは破れやすく、耐久性が思わしくないのでこちらについては公式スタンプ帳を購入して集めた方が良いでしょう。
また、日本城郭検定の2級、3級を受検される方は問題の出題元がこのテキストとなっているのでマストで購入を推奨します!
攻城団加入後に購入。スタンプ帳付き。当時は名前すら知らなかったお城が多かったので、下調べに活用しました。B5版で少し重いので現地に持っていくことはなかったのですが、これを購入してから私の名城めぐりが始まった思い出深い本です。
築城者の立場に立ち、なぜその場所に、いかなる目的で、そのような縄張りの城を築いたのか、軍事的な視点から解説しています。
これを読めば攻城時縄張りの見方が変わること請け合いです。
主に関東甲信越、特に後北条氏に関係する山城の極めて詳細な縄張り図が豊富に掲載されており、ガイド代わりにもなります。
日本城郭協会設立者である井上宗和さんの著作。30年前の本ですが今でも十分に通じる読み応えです。
城にまつわる謎や疑問点から、築城編では城造りのテクニックやその城にまつわる知識を教えてくれます。
全国45箇所の有名な城を厳選して雑学や歴史などを簡潔に説明してくれます。
城に興味を持った方が旅行前に下調べするにはぴったりな城のチョイス&記述量だと思います。
城の所在地を示す場所が実際の場所からずれていたり、羽柴秀長を長秀と書いているなど誤植も見られましたが、自分が持っているのが初版1刷なので今では訂正されているかもしれません
分かりやすい文章と背景説明で、戦国第一世代(?)の結城政勝「結城氏新法度」、伊達稙宗「塵芥集」、六角承禎・義治「六角氏式目」、今川氏親・義元「今川かな目録」、武田晴信「甲州法度之次第」を説明しています。家中なり、国の規則・法をみれば、組織のモラルや立ち居振る舞いが分かるといいますが、まぁ中世も大変だったんだなぁと感じいりました。あと今川家が当時かなりしっかり統治していたことも、相対的にわかりますね。文中に出てくる観音寺城の石垣群が観に行きたくなった。
NHKで2016年2月~3月に放送された番組のテキスト。この年の大河ドラマ『真田丸』に合わせ、真田一族とその時代に活躍した武将たちに縁のある城を取り上げている。講師は城郭研究者千田嘉博氏。天守や石垣だけでなく、土塁や馬出し、総構えなどの防御施設を見所とし、ビジュアルだけでない城の魅力を紹介している。過去に行った城で、漫然と天守を眺めただけだったり、ツアーで訪れ急ぎ足で見学したところにはもう一度行きたくなった。上田城、松代城、躑躅ケ崎館、古宮城、小田原城、山中城、安土城、彦根城、姫路城、名古屋城、大坂城・真田丸
著者は、城郭模型復元にも携わる工業デザイナーの藤井尚夫さん。※今日(2019.2.2)図書館で借りて、ご本人の「藤井戦国史」サイトを見たら閉じている!。もうご存命ではないのか。だとしたら残念。
※攻城団ショップでも扱っている『城ラマ』の監修もされておられるよう。コラムもありました。
http://joukaku-fukugen.com/column/article/column_article_010.html
鉢形城(攻城団No.48)、勝連城(同103)の全域模型復元を担当されたときの話や(第三章)、同書中ふんだんに使われている鳥瞰図も、おそらくすべて藤井さんが描かれたもの。ご自身で現地調査をして、資料をあたり、絵に描ける。もちろん文章も書かれたわけで、そのマルチな才能に驚かされました。
そのほか解説があるのは、躑躅ヶ崎館(同57)・要害山城(同716)・新府城(同167)、小田原城(同25)、小谷城(同71)、水戸城(同42)、上原城(同962)、戸石城(同168)、望月城(同1132)、鷲城(同767)、川越城(同47)、真壁城(同914)、村木城(攻城団、現時点未登録!)、高松城(同88)、賤ヶ岳の戦いとして賤ヶ岳城(同1487)・田上山城(同2591)、黒羽城(同598)、富岡城(同398)、原城(同329)、左沢楯山城(同1302)、安土城(同19)、名護屋城(同95)。
列挙したら長いですがそれでもこのくらいの城でページ数もさほどないので、まず一気に読め、そして今引き込まれ再読中です(苦笑)。
しかし問題なのは、地元愛知の村木城(知多郡東浦町)が攻城団DBにないこと(苦笑part2)。緒川城を攻めるために今川軍が築いたのがその村上城だそうで、緒川城主の水野信元が織田信長の助けを求め、起こしたのが「村木合戦」。天文23年(1554年)桶狭間の戦いの6年ほど前だ。同書ではこの村木合戦を説明するわずか数行中に、斎藤道三、那古屋城、鳴海城、大高城などの名まで出てくる。
戦国期の城は、睨み合い・奪い合い・助け合いで繋がっているのだなぁ。さっそく村木城に行かねば。
(河出書房新社、初版2005.11.20、B4判、本文112ページ)
スタンプ帳が切り取って携帯できる小ささなので、私はこちらを使っています。
スタンプ設置場所の記載ありますが、変わってることもあるので攻城団等で調べておいた方だ良さそう。
日本100名城の選定は、お城巡りを楽しむ人の裾野をずいぶん広げたと思う。また、山城の魅力も認知されてきている。しかし、それより以前に城の機能に特化して、独自に100の名城を選定した先進性 は、現在でも色褪せていない。朝鮮倭城の記述があるのも面白い。
個人的に一番面白かったのは、各都道府県から5城を選び、100城を絞っていく過程が書いてある巻末ですね。
日本100名城や続日本100名城に選定されている城と比較してみるのも興味深いです。
読んだことない方は、図書館などで一読されることをおすすめします。
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