男鹿市教育委員会によって作成された脇本城跡の公式パンフレットです。
脇本城について
脇本城跡は、男鹿半島南側の脇本地区に位置する中世の城跡です。日本海に突き出すようにそびえる標高100mの丘陵地に位置し、自然地形を巧みに利用しつつ、大規模な造成をして整備した中世・戦国のいわゆる「土づくりの城」です。その築城年代は明らかではありませんが、出土遺物の特徴などから、15世紀にはすでに城として機能していたと考えられます。
石垣や天守をもつ城に比べると見た目は少し地味ですが、築城数百年を経てもなお、当時の面影を偲ばせる遺構の数々は、その残存状況のよさからも当時の土木技術の高さをうかがわせます。
城のある丘陵地の面積は約150ha(1,500,000㎡)で、秋田県能代市の檜山城、福島県会津美里町の向井羽黒山城、東京八王子市の八王子城など、東日本を代表する城と比較しても勝るとも劣らない規模を誇ります。