団員のレビューが投稿されている関連書籍をご紹介します。
桂書房の中世城郭図面集シリーズの飛騨編です。岐阜県の中で飛騨国の城を著者作成の縄張り図付きでくまなく紹介した一冊です。著者は越中編から続いて佐伯哲也氏。
攻城団では2023年2月時点で飛騨国の登録城数は33基しかありませんが、本誌はそれを3倍ほど凌駕する94基の城郭が紹介されており、飛騨の城を詳しく知るなら間違いなくこの一冊を推薦します。
目玉の城としては広瀬城、飛騨松倉城、高山城でいずれも10ページ以上に渡って詳細に解説されています。
A4サイズの大判本で場所を取るのと、定価5000円とちょっと手が届かない価格ですが、飛騨国の城郭資料としては一番詳細に書かれている書籍かなと思います。
城郭DB構築プロジェクトの参考書として攻城団未登録城が多い飛騨・奥美濃地方の資料が欲しいなと思い、直近で購入した同シリーズの「北陸の名城を歩く」が良かったので、岐阜県編を取り寄せてみました。
西濃・本巣郡、中濃・岐阜、東濃・加茂、飛騨の4地域に分けて60基の城が紹介されていて、お目当てだった飛騨国の城もしっかり詳細に紹介されていました。数の18基あって結構豊富な数でした。資料が乏しくて手に入りにくい飛騨国の城の参考書としては一番しっかりしているので飛騨国の城めぐりをする際は参考書としてマストで購入するをオススメします。
岐阜城についても模擬天守だけでなく山麓部の遺構が全て紹介されていて、分かりやすかったです。ロープウェイでしか登ったことがないので今度登山しつつこの本片手に見学したいなと思いました。
吉川弘文館のシリーズで岐阜の60城を記載しています。飛騨の戦国史や、東濃の武田と織田の抗争、西濃の関ヶ原合戦城郭など読み応えがあります。ほとんどの城に縄張り図がついてるのも魅力的。有名どころを一通り回った方にとってはかなり満足できるシリーズです。
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