場所によって石積みの高さが大きく違うようです。主郭の北東にあたる部分では高い石積みが残っています。縄張り図を見るとこの向こう側には土橋や竪堀があるようですが確認できませんでした。
伊平屋島の前泊港から約4km、田名神社を目指します。近くの公民館までコミュニティバスで来るか、レンタカーやレンタサイクルで来るのがいいでしょう。右側では製糖会社の宿舎を建築中でした。
田名地区は伊平屋島の中部から北部にあたります。ここより北に人は住んでいないようですね。田名地区中心部には沖縄県最北の小売店があるので、そこで必要なものは調達しておきましょう。
ここにグスクを作りかけたが麓が水害にあったのであきらめて、伊是名島にグスクを作ったが地盤がよくないのでそこもあきらめて、今帰仁に移ってグスクを作ったという伝説があるようです。
勾配がきつい登り坂を30分ぐらい進むと、1つ目の虎口の石積みが見えてきます。草木にだいぶ侵食されて見えにくくなっていました。登山道の左右に小さな曲輪がいくつもありますが、草木が生い茂っていてわかりづらいです。
1つ目の虎口を過ぎるとやや平坦な道になりますが、草木をかき分けて進むようになります。2つ目の虎口は草木に覆われて通過直前で気付きました。これは右側の石積みで左側はほぼ見えなくなっていました。
2つ目の虎口を過ぎるとさらに草深くなり、白いヒモが左右に張られた道を進んでいきます。つきあたりが御嶽で、この右側には大きな窪み(池の跡)があります。
縄張り図を見るとここは池のようですが水がありません。主郭平坦部のかなりの面積をこの窪みが占めていて、建物をどこに作ったのか不思議です。近くに物見台があるようですが、草木に阻まれてその方向に進めませんでした。
主郭のあたりはシダやソテツが繁殖していますが、それらをかき分けて3mほど下ると石積みが見えてきます。主郭の西側は低い石積みが続いていました。
場所によって石積みの高さが大きく違うようです。主郭の北東にあたる部分では高い石積みが残っています。縄張り図を見るとこの向こう側には土橋や竪堀があるようですが確認できませんでした。
1つ目の虎口のやや下のあたりに視界が開けるポイントがあります。標高は120mぐらいでしょうか。眼下には田名の集落、そこから港までつながる道路が見えます。遠くに見えるのは伊是名島。
田名神社の左側にグスクの登城口があります。見えている階段は緩やかですが、その奥の登り坂はかなり急勾配になっています。踏ん張りが効きにくい滑りやすい道なので、事前のストレッチは大事。
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