ここに展示されている石造物は、地下鉄烏丸線建設に先立って昭和50年から53年にかけて行われた事前発掘調査により確認された旧二条城跡から出土したもので、主に石垣の石材に使用されていたものである。
旧二条城は、永禄12年(1569)に織田信長が室町幕府15代将軍足利義昭のために築造したもので、烏丸丸太町交差点の北に位置し、発見された石垣には、自然石の他に石仏、供養碑、五輪塔、礎石、建材等が使用されていた。
当時日本で布教活動をしていたポルトガルの宣教師ルイス・フロイスの著わした『日本史』の中にも「信長は多数の石像を倒し、頸に縄をつけて工事場に引かしめた。都の住民は、これらの偶像を畏敬していたので、それは、彼らに驚嘆と恐怖を生ぜしめた。」(松田毅一・川崎桃太訳「フロイス 日本史」による。)という記載があり、上記事実と一致する。
これらの石造物は、従来あまりよく知られていなかった旧二条城の貴重な資料であり、昭和58年6月1日に京都市指定有形文化財(考古資料)に指定された。 京都市 (公園内案内板より)
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