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広島県史跡　今田氏城館跡（いまだしじょうかんあと）
北広島町今田　1989（平成元）年11月20日指定
　標高約450mの丘陵の最高所から南東側に延びる尾根を加工して築かれた城で、山県（やまがた）氏の一族今田氏の居城でした。今田氏の没落後は、吉川氏一族の経高（つねたか）が今田氏を継承し、この地域を支配します。
　1郭（かく）から南東に向けて郭（くるわ）が4か所認められるほか、その下にも数段の平坦地が残っています。各郭は階段状に並び、1・3郭には土塁（どるい）が残り西側の守りとしているほか、3郭北端付近には井戸跡があり、竪堀が北からの備えとなっています。
　4郭下の虎口（こぐち）（郭の入口）部分はかぎ型に二度曲がり、東側の切岸（きりぎし）（斜面を削った人工的な断崖（だんがい））にある竪堀と合わせ、防御（ぼうぎょ）の工夫がされています。
　城の麓（ふもと）には館があるという、中世城館の特色が残る城跡です。
北広島町教育委員会