公益財団法人上山城郷土資料によって作成された上山城の公式パンフレットです。
上山城(別名:月岡城)の歴史
上山城は、天文4年(1535年)に武衞(永)義忠が月岡・天神森に築いたと伝えられています。戦国時代には最上氏の最南端の城塞であり、米沢の伊達氏や上杉氏との攻防の舞台となりました。江戸時代、最上家改易の後は歴代藩主の居城となりますが、城下町まで含めた整備がなされたのは土岐氏の治政下で、当時の壮麗な城郭は「羽州の名城」として知られました。しかし、元禄5年(1692年)土岐氏の転封と共に、幕命により取り壊され、現在は堀跡の一部が当時の名残をとどめています。
現在の上山城は、昭和57年(1982)、外観が城郭風建築の郷土歴史資料館として290年ぶりに再建されたものです。