今回最後の開催となる、姫路城の第3回「保存修理工事エリア見学会」に参加してきました。
長かった工事もようやく最終段階に入り、来年にはふたたび姫路城を見学できるようになります。
この工事期間中の見学施設「天空の白鷺」も来年早々には撤収されます。
前回も応募したんだけどはずれたので、今回は5枚もはがきを出してようやく当選しました。
ほかの参加者も何度も、何枚もはがきを出されてたみたいで、係の人は「今回の倍率は8倍だった」とおっしゃってたけど、じっさいには2〜3倍くらいだったのかもしれませんね。
今回は最後ということもあり、はじめて7階工事エリア(五重目の壁部分)も見学することができます。
もっとも前回、前々回は工事中の様子を見学できたわけですから、どの回がいちばん良かったかはわかりませんね。
(今回はほぼ完成して乾燥待ちの状態を見学することになります)
さて、では写真で振り返ってみますね。
ヘルメットをかぶり、いざ工事現場に入ります! 見学時間は約20分、ガイドの方が案内してくださいました。 たとえばこれは屋根のいちばん手前にある丸瓦ですが、揚羽蝶(アゲハチョウ)の家紋と桐の紋が交互に並んでいます。 揚羽蝶は池田輝政(池田家)の家紋ですね。 桐は誰かを指すものではなく、高貴なものの象徴として用いられているそうです(最近では内閣総理大臣の紋章として使われているそうですね)。 もちろん過去においては、本多家や榊原家なども城主を務めていて、その時々の城主の家紋がつけられていたそうですが、前回の「昭和の大修理」のときに池田家の家紋である、この揚羽蝶紋に統一したそうです。 これは見てて不思議に思ってたので、ひとつ疑問が解決しました。 もうひとつ。これは最上部の唐破風(軒唐破風)です。 右から2枚目の丸瓦だけ、突き刺さってるようになっているのがわかると思います。 これは屋根が曲線なので、間隔に誤差が生じてしまうのを吸収するために調整しているんだそうです。 一般的にはこうした軒唐破風では、ふたつのシャチホコを結ぶ棟に水平に瓦を並べるそうです。 でも姫路城は見ての通り、棟に垂直に並べているためこうした調整が必要になったと聞きました。ぼくのイメージでは姫路城はかなりの突貫工事で造りが雑だったので、いろいろと欠陥が多いと思ってたんですけど、こういう緻密な仕事もしっかりされてるんだなあと驚きました。 つづいて7階です。 ここは今回の見学会で初の公開です。 破風が見事ですね。姫路城はこの漆喰の白さと、きれいな破風がほんとうに最高です。 この窓の部分にはピアノ線が張ってあるんですが、これはハトよけ目的だそうです。 こんなふうに間近で、しかも普段は絶対に見られない位置から、姫路城を見学できるというのはすごいことだなとあらためて思いました。 とにかく大満足な見学会でした! おまけ。 まっすぐ帰ろうと思って大手門から振り返ると、広場に「かんべえくん」らしきシルエットを見つけました。 やっぱりかんべえくんです。 サンテレビの番組の取材のようでした。 かんべえくんのイラストはそれほどかわいいとは思ってなかったんですけど、着ぐるみとして立体化してあるのを見てみるとなかなかかわいかったです。 じつはこのとき、かんべえくんのところまであわてて駆け寄ったため、うんこを踏んじゃってて、この後ものすごく落ち込むんですけどね。ぎゃふん。「最近のひとこと」のようにカジュアルに攻城時の思い出などを投稿できる「城活ノート」を公開しました。
つづきを読む毎月恒例の月次レポートを公開します。タイムラインを眺めていると、さっそく多くの団員が城初めの攻城をしているようですね。2025年も攻城団をよろしくお願いいたします!
つづきを読む攻城団をスマホで閲覧する際に最下部に表示されるメニューをスライド対応しました。これまでよりたくさんのメニューが並んでいるので、目的のページへアクセスしやすくなりました。
つづきを読む先週土曜日に「攻城団歴史講座・城がたり〈よくわかる小牧山城〉」を開催しました。今回は小牧市の学芸員・鈴木さんを講師にお招きして、発掘調査を通じてわかってきた小牧山城と城下町のことを教えていただきました。とてもおもしろかったです。
つづきを読む12月8日(日)に城たび〈黒田涼さんとめぐる江戸城ガイドツアー〉を開催しました。2018年以来、6年ぶりの開催となりましたが、黒田さんのわかりやすい案内で今回も楽しく江戸城を学ぶことができました。参加できなかった方のために当日の様子をレポートします!
つづきを読むあなたのお城巡りをより便利に快適に、そして楽しくするためにぜひ登録してください。
攻城団のアカウントをフォローすれば、SNS経由で最新記事の情報を受け取ることができます。
(フォローするのに攻城団の登録は不要です)
攻城団のご利用ありがとうございます。不具合報告だけでなく、サイトへのご意見や記事のご感想など、いつでも何度でもお寄せください。 フィードバック
いまお時間ありますか? ぜひお題に答えてください! 読者投稿欄に投稿する