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「琉球の歴史ってあんまり知らないなぁ」と思い、手にとった本です。日本における江戸時代の頃の琉球の歴史が、首里城内から庶民の生活に至るまで、とてもわかり易く書かれています。本当に違う歴史をたどってきた独立国家(?)だったんだなぁと実感します。領域そのものは東西約1000km、南北約400kmとなかなかに広大ですが、小さな島々の集まりである琉球は、弱く小さな国です。その国を生き永らえさせるための柔軟さ、したたかさに驚かされました。この本の中で、私が強烈に心に残ったのが、首里城正殿前の赤白のシマシマの意味と王妃の選び方です。「えっなになに?」と思った方は、読んでみてください。
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武蔵嵐山駅から攻城しました。
西口の嵐山町ステーションプラザ嵐なびでレンタサイクル(4時間500円)を借りて出発。西口から踏切を渡って住宅街を抜けると一本道なのですが、目印のウェルシア薬局が見つからず、住宅街を抜けるのに若干手間取りました。それでも約15分で杉山城に到着。
杉山城の駐車場は玉ノ岡中学校の敷地内で体育館の前と説明を受けました。自転車もそちらに駐輪します。体育館前にはトイレもあり使用可です。
まずは、大手口手前の出郭から外郭・本郭・東二の郭にかけての切岸を眺めます。自然の谷を利用し、土塁・横堀・竪堀を複雑に組み合わせて造成された切岸で、鉄壁な防御壁となっています。逆に攻め手にとっては絶望的な光景ですね。写真ではこのダイナミックさが伝わらないのが残念。
次に大手口から登城し、各郭を巡ります。各郭の入り口はすべて食い違い虎口となっており、横矢掛りの構造。ここまで徹底しているのは凄いです。
本郭から北西方面には日光男体山が、最北の搦手からは高見城跡が望めるなど眺望も良いですね。
城跡の西側には井戸が現存しており、大石で蓋をされていますが、この日も水がしみ出していました。この井戸郭の周囲には良好な状態の竪堀が5か所ほど確認できます。
入り組んだ構造の城跡ですが、それほど広くはないのでくまなく散策しても所要時間は1時間ほどでした。
杉山城は「築城の教科書」と言われるだけあって、見所豊富で魅力的な城跡でした。このような貴重な城跡が良好な状態で残っているのも奇跡のようですが、現在も行政や地元の方々によって整備保存されていることに感謝したいです。