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学び時に之を習う亦説ばしからずや
論語の冒頭の教えが、心に響く、そんな風に思わせてくれる時代小説です。
豊臣秀吉の九州併合から、文禄・慶長の役、を経て、薩摩藩による琉球併合までのあいだを描かれております。
豊臣秀吉に破れ、朝鮮出兵に駆り立てられる島津の武将。
朝鮮の被差別民でありながら儒教を学び、世の理不尽さを受け止めながらも生き抜こうとする者。
自国を愛し、礼をもってつくそうとする琉球の官人。
それぞれの立場で懸命に生きる意味を探ろうとしております。
本屋が選ぶ時代小説大賞の存在を知り、受賞した「熱源」から、著者川越宗一先生の小説を調べ、拝読したところ、期待通りの面白さでした。
沖縄のお城廻りに行きたくなると同時に、朝鮮半島のお城にもいってみたくなりました。
アイヌを描いた「熱源」は、直木賞もとったようです、機会があれば読んでみたいです。
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