左右に2本あるのですが、左側はほとんど埋まっていて、右側もかなり浅くなっています。
左右に2本あるのですが、左側はほとんど埋まっていて、右側もかなり浅くなっています。
トラロープを使う場合が多いのですが、ここではビニール被服の電線のようなロープです。重くて丈夫ですが、結び目がないので滑ります。上り下りの際は気をつけてください。
東側の出郭に行くには道らしい道がないのですが、三の郭から(窯業用に土をえぐり取ったあとをよけながら)降りるのが比較的傾斜が緩くて安全です。降りたところがこの池跡の周辺になります。 石垣があるのは堰堤になり、その両側は今でもぬかるんでいます。
左上のくぼんだ所が虎口で、枡形状の空間になっています。手前から土橋を渡るのですが、正面の土塁上から狙い撃ちできるようになっています。
ちょっとわかりにくいですが、3つの角馬出が重ねられています。北条氏の縄張りかなと思いますが、ここまで凝った縄張りはめったにない珍しいものではないでしょうか。杉山城並み? 左手奥に向けては竪堀が落ちています。
出郭はきっちり横堀で囲んであります。その向こうに角馬出が重ねられているのが見えるかと思います。木があって見づらいのですが、現場で見ると感動します。
出郭は尾根に設けられた段郭群で、途中にこの堀切があります。右上に山の輪郭が見えているのが二の郭で、かなり上のほうにあります。出郭から二の郭にはなんとか登れましたが、降りたくはないですね。
出郭の尾根を断ち切る堀切を横から。その脇は通路になっていますが、左にある竪堀で幅を狭くしており、堀切の上の郭から攻撃しやすくしています。このあたりの縄張りも巧妙ですね。
出郭から斜面を斜めに直登、この石垣のところに出ました。頑張って登ったご褒美といったところ。
アルミサッシに格子。破風がなければただの廃屋です。近づいても危険なだけですね。
登ってきたときに通ったところとは別の腰郭です。こうした腰郭が西側斜面にはいくつもあります。竪堀も西側に多く、この城は主に西側から攻撃されることを意識して作られているようです。
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江戸時代の大名について詳しく知りたいと思っていた時に目に止まり、読んでみることにしました。江戸時代大小併せて260~300藩有ったと言われていますが、本書では大名の格差をテーマとして石高、将軍との関係、江戸城、江戸藩邸、参勤交代の5つに分けてエピソードを交えて書かれています。石高の大小による格差をはじめとして、将軍家から嫁をもらったり、養子をもらったした大名の家格が上げられたり、その家格によって江戸城内での将軍との拝謁の仕方や服装が違ったり、江戸藩邸では門構えや屋敷の広さに差が見られたり、最後に参勤交代の道中でかち合いそうになった場合とか宿場が同じになりそうになった場合にその大名の格差が顕著に表れる事を細かいところまで知ることが出来ました。その当時の大名たちは自分の家格を十分に認識した上で行動し、少しでもその家格を上げることを日々考えていることがよく理解できる一冊でした。
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