山形市まちづくり推進部公園緑地課によって作成された「長谷堂城跡公園散策マップ」です。
難攻不落の長谷堂城
長谷堂城が初めて記録に姿を現すのは1514年の伊達氏との抗争中ですが、堅城として歴史に名を残すのは、1600年の出羽の関ヶ原と呼ばれる長谷堂合戦においてです。
長谷堂城は標高約230m、麓からの高さ約85m、南北約670m、東西約400mの小規模な独立丘陵に作られていますが、主郭である頂上から城内各所への見通しがよく、主郭を頂点とした統一的な指揮命令系統を組織できる抜群の名城です。山腹には、曲輪や横矢掛り、切岸、土塁・堀などの防御施設が効果的に配置されており、巧妙に敵の侵入を防ぐ構造となっています。山を登ってみると、直江軍の侵攻を半月にわたり食い止めることの出来た、いかに堅い城であったかが実感できるでしょう。合戦の後は、平地に御殿をつくったといわれ、統治のための城郭へと移行していったと考えられています。