駐車場(総役所跡)より、西の丸方面を望む。
駐車場(総役所跡)より、西の丸方面を望む。
岡城を形成する断崖絶壁は、長い年月をかけて河川が削ったもので、要害堅固な地形となっています。
阿蘇溶結凝灰岩の岩壁の先にある城の入口で、比較的緩やかな坂を上った先に大手門跡があります。
最初は今よりも東側に建てられていたそうですが、朝日に向かっていたため眩しく戦闘では不利になるので、改めたほうが良いと加藤清正の助言をもとに現在の場所に移されたそうです。
大手門跡から西の丸方面に進むと、石垣が続いており、高石垣となっています。
西の丸には、御殿の他に馬場、庭園、家老屋敷、城代屋敷などがあり、岡城内で最も広い曲輪だそうです。
西の丸西端に位置しており、視界がよく開けています。
3代藩主中川久清の息子である中川久旨の家系の屋敷で、発掘調査により確認された屋敷の間取りを、礎石により配置して復元されています。
中川民部屋敷跡より城下町を望む。遥か向こう側に阿蘇山が見えます。
中川秀成による改修時に設けられた岡城主要三口の1つで、宝永3年(1706)には大手門建て直しにともない移築されたそうです。
中川民部屋敷跡の北側にあります。周辺の石垣はそれほど高くはありませんが、いくつもの小曲輪が重なり迷路のようになっています。
石段を上ると中川覚左衛門屋敷跡に出ます。
岡藩家老中川覚左衛門家は茶道で名高い古田織部の子孫で、藩主中川家に代々仕え中川の性を与えられ延享2年(1745)にこの屋敷跡に移ったそうです。
中川覚左衛門屋敷跡の入口付近の石垣にあり、ここからも中川覚左衛門屋敷に入れたと思われます。
中川覚左衛門屋敷跡より、城代屋敷跡方面を望む。
中川秀成が岡城改修着手から本丸完成までの間、仮屋敷としていたそうです。
朱印倉跡に続く階段は珍しい構造で、石垣造りの半円状の緩く曲げられたスロープとなっています。
現在は石垣のみ残っており、南東方向に開き、本丸と外部をつなぐ重要な門だったそうです。
建物は残っていませんが、城代(参勤交代時の留守番)の屋敷があったそうです。
西中仕切りの石垣は、切り込み接ぎの見栄えの良いものとなっています。
西中仕切跡より撮影。岡城一の高石垣で、その高さは20m以上あるそうです。
西中仕切は大手門方面に開かれ、食い違い虎口となっています。
西中仕切の先にあります。かつてはこの石垣の上に渡櫓門が建っていたそうです。
明和6年~8年(1769~1771)頃に風雨と地震により倒壊したものを、安栄3年(1774)に積み直されており、隅部は算木積みになっています。
三の丸の中央には御殿が設けられ、他藩の使者や家臣が藩主と対面する場所として使われていたそうです。
三の丸より撮影。南西隅(右側)に天守台用の御三階櫓、北西隅(左側)に小三階櫓が建てられていたそうです。
本丸への出入口となる石段は、二の丸に面した北面に設けられています。かつては石段の上に御門櫓があったそうで、現在でも礎石が残っています。
二の丸入口付近にあります。当初から水は無く、抜け道だったり財宝の隠し場所だったという伝説が残っています。江戸時代には深さが60mほどあったそうです。
当時は月見櫓や御風呂屋など特徴的な機能を持つ建物が並んでおり、来客の歓迎や藩主の愉しみの空間として利用されたそうです。現在は来城者のための休憩所が設けられています。
この銅像は少年時代に廉太郎と同じ学校に通っていた彫刻家の朝倉文夫により、昭和25年(1950)に作られました。廉太郎は岡城をモチーフに名曲「荒城の月」を作曲したといわれています。
二の丸の北端に位置しており、ほぼ方形の二階櫓で、上階に廻縁が巡り、屋根は檜皮葺、四方の隅棟が屋根中央に集まり頂部に露盤と宝珠が載る宝形造だったそうです。
岡城中心部の最も重要な曲輪であり、中央部には藩主の住まいとなる本丸御殿が建てられていたそうです。
文禄2年(1593)、中川秀成が岡城に入城した時に城内東側にあった天神祠を移転建立したもので、中川歴代藩主が守り神として崇拝してきた神社だそうです。
本丸より国道502号線を望む。
岡城東側の防御の要で、西中仕切と同様に食い違い虎口となっており、かつては棟門のような単層の門があったそうです。
藩主が稲葉川のほとりの休憩所に向かうために設けられたそうです。
歴代藩主の位牌が祀られたところで、儒教の教えに基づき造られたそうです。
岡城の東端にある門跡で、中川秀成が入城するまでは岡城の大手門でしたが、中川秀成が城の改修に着手した際に搦手口になったそうです。
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