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白河鷹の羽(石持ち地抜き左重ね違い鷹の羽) 阿部家(白河阿部家、豊後守家)

阿部家(白河阿部家、豊後守家)の概要

大名種別
いわゆる親藩・譜代・外様の分類
譜代
大名の格
幕府が定めた大名家の格付け
城主
石高
歴代当主が与えられた最高石高
10万石
控えの間
江戸城に登城した際に待機する部屋(詰所)
雁之間
爵位
1884年(明治17年)の華族令制定時に与えられた爵位
子爵

阿部家(白河阿部家、豊後守家)の歴史

備後国福山藩阿部家の分家で、阿部正勝の次男・忠吉からつながる系譜。初代・忠秋は3代将軍・家光の上洛に共奉し、従五位下豊後守に叙任された。その後、六人衆の1人に選ばれ、そこから老中並、老中と出世し、1635年(寛永12年)に下野国壬生藩2万5千石を与えられる。
忠秋はそれから30年近く老中を務め、4代将軍・家綱の後見役としても活躍した。1639年(寛永16年)には武蔵国忍藩5万石に転封、さらに加増を重ねて阿部家は8万石の大名となる。

2代・正能は忠秋の養子で、忠秋の隠居後、家督を相続し、後任のような形で老中に任命された。しかし、阿部家の分家でありながら老中を世襲することがはばかられたのか、忠秋の強い勧めにより、3年ほどで辞職している。
3代・正武は5代将軍・綱吉のもとで出世し、老中に任命される。正武は学問に強い興味を示し、綱吉とも馬が合った。諸大名家の記録の蒐集を命じられ、3年弱を費やして『武徳大成記』30巻を献上するなどしている。正武は3度にわたって加増を受け、阿部家の石高は10万石に達した。

その後、4代・正喬、5代・正允が老中に任命され、それ以外の当主も大坂城代や京都所司代などを歴任するが、目立った実績は残しておらず、家格に応じて役職を得たとする向きが強い。
9代・正権のとき、阿部家は陸奥国白河藩へ転封される。白河藩主の松平定永は伊勢国桑名藩へ、桑名藩主の松平忠尭は忍藩へ転封という、三方領地替えだった。

幕末の1866年(慶応2年)、阿部家は陸奥国棚倉藩10万石へ転封となる。直後に戊辰戦争が勃発し、16代・正静は幕府に忠誠を誓って出兵した。
しかし、新政府軍に棚倉城を攻め落とされ、正静は官位を剥奪、隠居を余儀なくされる。阿部家も4万石の減封を受けた。
17代・正功は版籍奉還を経て、棚倉藩知事に任命されている。後に子爵位を授けられ、第十五銀行の大株主にもなった。

阿部家(白河阿部家、豊後守家)の歴代当主

  1. 阿部忠秋
  2. 阿部正能
  3. 阿部正武
  4. 阿部正喬
  5. 阿部正允
  6. 阿部正敏
  7. 阿部正識
  8. 阿部正由
  9. 阿部正権
  10. 阿部正篤
  11. 阿部正瞭
  12. 阿部正備
  13. 阿部正定
  14. 阿部正耆
  15. 阿部正外
  16. 阿部正静
  17. 阿部正功

阿部家(白河阿部家、豊後守家)の分家

阿部家(福山阿部家)

阿部家(白河阿部家、豊後守家)

└ 阿部家(佐貫阿部家、因幡守家、正春流)

阿部家(白河阿部家、豊後守家)が藩主をつとめた藩の履歴

江戸幕府が樹立された1603年(慶長8年)から、廃藩置県が断行された1871年(明治4年)までの期間において、阿部家の当主が藩主をつとめた履歴です。

棚倉藩 10万石

1866年(慶応2年)〜1871年(明治4年)

阿部家(白河阿部家、豊後守家)の家紋

  • 白河鷹の羽(石持ち地抜き左重ね違い鷹の羽)

    白河鷹の羽(石持ち地抜き左重ね違い鷹の羽)

このページに記載してある内容の大半は 榎本事務所に寄稿していただきました。ありがとうございます!
   

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