直江兼続、上杉謙信隠し子説

最近知って、一気読みしたマンガです。

この「義風堂々!!直江兼続〜前田慶次月語り〜」は「花の慶次」のスピンオフ作品なんですけど、直江兼続が傾奇者で、しかも上杉謙信の隠し子だったという大胆な仮説をもとに描かれたマンガです。「徳川家康影武者説」や「上杉謙信女性説」と並ぶくらい突拍子もない感じがしつつ、でも、それほど名家の生まれでもない直江兼続（樋口与六）がなぜ出世できたのかとか、上杉景勝との特別な信頼関係はなにゆえなのかとか、歴史上の史実がいい感じの伏線になってるんですよね。

もちろん99.9％ウソなんですけど、設定としては全否定できなくてとてもおもしろいです。
こういう読んでてドキドキするような歴史フィクションって、ほんとに隆慶一郎作品のようですね（ご存知のとおり「花の慶次」の原作は隆慶一郎作の「一夢庵風流記」が原作です）。

あえていうなら、キャラの描き分けがいまいちなので誰が誰だかわかりにくいのが残念ですけど、戦国好きにはぜひ読んでほしいですね。