攻城団らしさというか、ぼくの基本スタンスはたぶん『論語』つまり孔子が言うところの「恕（じょ）」です。
いまでも漢文の授業で習うのかな、ぼくの頃は「己所不欲、勿施於人（己の欲せざる所、人に施す勿れ）」という文章で「自分がやられて嫌なことは相手にしちゃいけないよ」と授業でやりました。この前段として孔子は弟子から「人生において一番大事なことってなんだと思います？」と質問されていて、その答えが「恕（思いやり）」でした。
愛とかやさしさとか相手に与えるものじゃなく、また勇気のような自分の中で奮い立たせるものでもなく、「相手に何をしないか」という自律の心構えを説くあたりがさすが孔子なのでしょうが、じつに深いですよね。

たしか中学生のときに習ったはずですが、ずっと頭にあってかつてマーケティングのコンサルタントをやっていた頃も、セミナーなどで「ビジネスで大事なことは『恕』ですよ、孔子も言ってます」と話してました。
いきなりセールをはじめたら昨日買った人はむかつくでしょとか。新規入会者には特典をもりもりつけてるのに10年間利用してる人にはなにも還元しないなんて自分が後者の立場なら嫌ですよねとか。
冷静に考えれば当たり前のことなのに、こういうことを平気でお客さんにしてる企業って意外と多いんですよね。

攻城団の運営者としてぼくが強く意識しているのは
・10年使ってる人も今日入団した人も等しく接する平等性
・攻城団に貢献してくださった方にはしっかり報いる公平性
を両立させることです。
たとえばアップしていただいた写真を公開するかのチェックは誰であっても同じ（平等）です。サポーターかどうかも関係ないですし、これまでに何枚アップしているかも見ません。一方でGoogleマップは（費用的な問題から）毎月サポートの方限定になっているので不平等ですが、条件を満たせば誰でも利用できる点では公平です。

大事なことは平等にすべきところで誰かを優遇したり、公平にすべきところで一律に対応してしまうことだと思います。
そして客観的な基準で、誰でも特別扱いされる資格を得られるようにすることです。それはサポートのようなお金の話だけじゃなく、団員総会やオンライン評定などのイベントに参加してくれたり、フィードバックをたびたび送ってくれたり、本人次第でどうにかできるアクションをちゃんと評価することを大事にしています。
公平と平等を両立し、いま優先すべきはどちらかを「恕」で判断していれば大きな間違いはおかさないと信じています。

【2024年04月27日（土）】

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