三重グスクは16世紀後半に王農大親(おおのううふうや)によって築かれたグスクです。那覇港を防衛し、倭寇や海藩(中国の海賊)を撃退するための台場(砲台)として築かれました。名前の由来はすでにあった屋良座森グスクの対岸に新造されたため「新城(みーぐすく)」と呼ばれていたのが、その後3つの石橋を架けたので三重グスクとしたのではないかと考えられています。1609年(慶長14年)の薩摩侵攻によって砲台は取り外されました。現在城址一帯は埋め立てられており、「ロワジールホテル那覇」の駐車場にグスクの看板があります。またグスクの中心部には拝所(御嶽)があり、わずかに基礎部分の石積みを確認することができます。
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