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明智光秀と足利義栄ーーあるいは「ライバル未満の存在」であっても
戦国時代末期の室町幕府将軍というと足利義輝・義昭の兄弟が思い浮かびますが、その間に三好家に擁立された14代・義栄がいることはあまり知られてないですね。彼の父親の代からの因縁も含めて知ると、当時の将軍家内の対立構造がよく理解できると思います。
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将軍家にかぎらず、兄弟間で世継ぎの座を争うことを避けるために嫡男以外を仏門にいれるということはよくある話でしたが、義昭については還俗してほんとうに幸せだったのかわからないですね。
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それほど有名ではないものの、斎藤龍興という人はじつに興味深い人物です。信長に負け続けたものの、これだけ長きにわたって反抗し続けたのは見事です。
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朝倉家の家老・山崎吉家についての史料はそれほど残っていないのですが、武将として、外交官としてじつに有能な人材だったようです。越前時代の光秀と関係があったかはわからないのですが、ふたりの関係をうかがわせるようなエピソードがありました。
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関白というとのちに豊臣秀吉がついた公家の最高位ですが、「麒麟がくる」の時代に関白職についていたのは近衛前久でした。破天荒とも異端児とも称される前久ですが、戦国時代を生き抜くにはこのくらい公家離れしていないとむずかしかったとも言えますね。
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けっきょく消去法で説をつぶしていくと「本能寺の変」という事件は僥倖というほかないくらいの偶然生まれた状況を、明智光秀が利用した(魔が差した)と結論づけるしかなさそうです。もちろん小さな遠因はいくつかあったでしょうし、近年注目されている四国政策説などもそのひとつでしょう。
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「本能寺の変」に黒幕がいたという説はどれも根拠がありませんが、秀吉や家康以外にも朝廷、足利義昭、毛利輝元、森蘭丸、堺商人、イエズス会などたくさんの黒幕候補がいます。誰かが書いてましたが、黒幕にあやつられたとするのは明智光秀に対してとても失礼な話だというコメントに同感です。
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光秀の長女「お岸」は最初、荒木村重の息子に嫁いだとされます。村重が謀反を起こした際に離縁となり、その後は親族でもある明智左馬助(明智秀満)に嫁いだのですが、ドラマでもそのへんは描かれそうですね。
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光秀と勝家、ともに織田家の重臣同士ではあるものの、意外と接点はなかったのでしょうか。