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埼玉県川口市在住。2016年夏より城巡りを始めました。移動手段は公共交通とレンタサイクル。タクシーは非常時以外使いません。

各種城郭系サイトの他『今昔マップ』、地理院地図の『色別標高図』などを手掛かりに好き勝手妄想して楽しんでいます。

唄方さんが過去に回答した読者投稿欄のお題

古い順

いつか行くことを確定している百名城や、いつでも行ける日帰り圏内は除外します。

・長岩城(大分県中津市):秘境・耶馬渓に残る城跡で石垣が凄い。特に弓型砲座はインパクト抜群。
・大葉沢城(新潟県村山市):50条以上にも及ぶ夥しい畝状堅堀群は絶対に見応えがあるはず。
・贄川城(長野県塩尻市):山城好きとしてはいつか制覇を夢見たい日本一高い標高1760m(比高780m)の城跡。城巡りページの訪城記録は長野県の某氏のブログくらいですが、登山系サイトのヤマレコでも(登山としての)到達記録が複数見付かります。

誰もが使用する紙幣の肖像画にするのであれば、どうしても地域の因縁が残る武功よりも、民政や文化で名を馳せた武将のほうが相応しいと思います。ということで、

・伊奈忠次:
利根川東遷事業をはじめ、江戸の繁栄は伊奈氏抜きでは語れない

・小堀政一(遠州):
茶道のみならず、作庭・作事・華道など多方面に影響を与えた希代の茶人大名

近場ではまず、統一が近い武蔵・甲斐・上野の制圧。あと破壊前に河村新城には行っておきたいところ。遠征は石川県と、長野県の佐久方面、3連休が取れれば山陰にも行きたいです。攻城数は、127城上積みして700城を目指そうと思います。

信長公の安土城・家康公の江戸城と来れば、残り1枠は秀吉公の城しかありませんね。
やはり秀吉公と言えば大阪!ということで『豊臣大坂城』を挙げます。
豊臣大坂城の天守は現大阪城の北東100m辺りにあったようです。今年6月上旬に、ボーリング調査によって天守台が確認された、とのニュースが流れたことをご記憶の方も多いと思います。そうなると俄然発掘調査が期待されますが、場所が場所(特別史跡&配水場の下)だけにすぐには難しそうですね・・・。

<その他の候補>
秀次事件の悲劇の舞台『聚楽第』
大陸制覇の野望の跡『名護屋城』
幻の隠居城『指月伏見城』
秀吉最期の地『木幡山伏見城』

平均評価が高い城が多い県ですが、初心者が楽しめる代表的な城となればやはり知名度や整備状況から近代まで残った城郭に落ち着きます。

●松本城:国宝にして現存天守。ハンディ版100名城公式ブックの表紙に採用されるほどの"THE 城"。しかもひょっとすると最古の天守かも!?
●上田城:真田氏の城として最初に思い浮かぶ城。”表裏比興の者”真田真幸公の真骨頂・上田合戦の舞台。
●松代城:真田信之公以来幕末まで続いた松代藩真田氏代々の居城。川中島の戦いにおける武田勢の拠点・海津城としても有名。また城下町や資料館の整備も素晴らしい。

しかしそれ以外にも実にバリエーション豊かな城跡が揃っており、一例を挙げるだけでも
・一級品の山城遺構が残る小笠原氏城跡(林城、埴原城、桐原城、山家城)
・もう一つの五稜郭こと龍岡城
・日本三大湖城の一つでもある諏訪の浮城・高島城
・世にも珍しい穴城・小諸城
・日本一高所(多分)にある標高1760mの城・贄川城
など、どこに行っても見所満載の城があります。しかしほぼ全域がクマの生息地ですので、山城攻城の際はご注意下さい!

●川越城:貴重な現存御殿を擁する城跡。北条氏の飛躍のきっかけとなった河越夜戦の舞台でもあり逸話も充分。『小江戸』を称する城下町は観光資源に乏しい埼玉における随一の観光名所。
●忍城:関東七名城の一つにして、小田原征伐で最後まで落城しなかった『忍の浮き城』。城だけでなく、石田堤や三成が陣を敷いた丸墓山古墳とセットで攻城したい。
●杉山城:隙のない秀逸な縄張はまさに中世城郭の教科書。ここに限らず比企城館跡群はいずれも名城揃い。

平野部の城址は破壊されてしまった場所が多いですが、比企城館跡群や滝の城などは当時の姿をよく留めておりお勧めです。また公園として親しまれている城址も多いので、どうせなら季節に合わせての攻城が良いでしょう(岩槻城や石戸城のサクラ・騎西城のフジ・金尾要害山城のツツジ・菖蒲城のアヤメなど)。
八高線以西の山城は結構な手強さでクマも出るので充分な準備が必要です。またバス路線が貧弱で公共交通利用者泣かせの城址が多いですが、西武・秩父鉄道のフリー切符が充実しているので上手く利用すると良いでしょう。なお冬場は帰り掛けに氷柱のライトアップをセットにすると満足度が上がると思います。

織豊時代を象徴する『天正』…といいたいところですが、響きがよく似た『天平』ですね。奈良時代の聖武天皇の頃の年号で、東大寺に代表される仏教文化が花開いた時代です。天平文化という名称も使われますし、何より小学校の修学旅行で泊まった宿が"天平ホテル"だったのでそれ以来記憶から離れません。

・月岡温泉(新発田城/新潟県新発田市):浪花屋旅館さんに宿泊しました。癖の強い湯で、硫黄臭と黒い湯花、ヌルヌルする湯が「温泉に来た!」という気分にさせてくれる。個人的に今まで入った温泉の中で一番です。
・天神岬温泉(天神山城/福島県楢葉町):琥珀色の湯が気持ちいいし、何より露天風呂から望む太平洋が絶景!城跡同様、スポーツ公園内という期待値の低さを大いに裏切ってくれました。

建物や石垣がある城は大抵見栄えがするので土の城から…。
・山中城:ワッフルのインパクトが絶大で、土の城ながら写真を見れば一発でどこの城か分かります
・岩櫃城:大河ドラマ『真田丸』のオープニングでお馴染み。主君のために用意された潜龍院の遺構とその背後に聳える岩櫃山の威容に、武田氏の悲哀を感じずには居られません

現時点で攻城したのは3城のみですが、縄張と皆さんの評価等より以下の3つを挙げます。
・高知城:天守と御殿がセットで現存する唯一の城址。
・岡豊城:四国をほぼ平定した土佐の出来人・長曾我部元親公の居城。国史跡にして続100名城。県立歴史民俗資料館もここに所在。
・朝倉城:土佐七雄の一つ・本山氏の居城。四国屈指の規模を誇る巨大山城。県史跡。

まずは登録されている埼玉県の城を全て攻城(残り18城)、出来れば一気に武蔵統一(残り45城)まで進めたいです。その最大の関門は危険かつ情報が少ない『比丘尼城』。ひとまず机上調査でルートの当たりを付けたので、熊が眠っている内に攻略しておきたいところ。
遠征としては、計画がほぼ出来上がっている上越・会津・山陰方面に行きたいです。上越と会津は雪解け待ち、山陰は今の計画が四泊五日なのでGWまたはお盆に纏まった休みが取れるかどうかが勝負。
攻城数は、500城に乗せて大老に就任することを目標としたいと思います。

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■結果(2020/01/13追記)
・埼玉統一【〇】年内に新規登録された城も含め、85城全て攻城済み。
・武蔵統一【△】未達であるものの、残り18城となり統一の目途が立つ。
・遠征【△】上越は計画通り宿泊込みで攻城。会津は攻城したものの計画を変更し日帰り。山陰は攻城出来ず。
・攻城数【〇】新たに145城(160回)を攻城。通算573城となり、大老に就任。

2019年は、9月中旬から体調不良により2ヶ月程攻城出来ないというアクシデントがありましたが、それ以外に怪我や事故などもなく充実したお城ライフを過ごすことが出来ました。遠征としても上越の他、長野県の北信地方、桜満開のの東北(一部除く)を巡る一筆書き乗車の旅にも行くことが出来ました。特に夏はクマ・冬は雪でタイミングが難しい新潟を23城攻城出来たことが大きかったです。
2020年は大遠征は難しそうですが、まずは無病息災を大前提として引き続きお城ライフを満喫したいと思います。

もちろん単純比較すれば国宝級の城が一番整備されているのですが、真っ先に挙げたいのが茨城県常陸太田市の『久米城』です。久米城は市史跡ですらありませんので恐らく補助金の類は皆無だと思われますが、その中においても案内板を立て、順路を作り、帰りのための近道を設け、雰囲気作りに佐竹氏の旗を立て、駐車場には杖や縄張図や投書箱を置き、・・・と、とにかく出来る範囲でお城を盛り立てようという熱意がひしひしと感じられます。また必要以上に手を入れ過ぎず自然の姿をそのまま残しており、歩いているだけで楽しくなりました。城址の活用方法を模索している自治体の方には是非一度見学していただきたい、マイナー城址の整備のお手本だと思っています。

戦国時代のみならず、戊辰戦争でも激戦地だった福島県。そこから代表を考えたところ、100名城かつ戊辰戦争を経験した城に落ち着きました。
・会津若松城:県立博物館がここにある時点で事実上の公認代表城郭
・白河小峰城:木造復元された御三階櫓は必見
・二本松城:石垣が美しい。秋には有名な菊人形展も開催される

福島県は縁も所縁もない土地ながら、中通り・浜通りは関東から程良い距離にあるので結構足を運んでいます。上記3城は全て近世城郭ですが中世城郭にも良い城が多く、個人的2017年ベストキャッスルの相馬中村城、要所に岩を配した大越城、巨大二重堀切が強烈な寺山館など、個人的に気に入っているお城が多い県です。

まだまだ攻城していない城が多いですが、ひとまず以下の3城を挙げます。
●小田原城:言わずと知れた北条氏の本城。総構えの壮大さが素晴らしい
●石垣山城:敵の本城の目と鼻の先に総石垣の陣城を築くとか太閤殿下のやることはとんでもない
●河村城:駿府や甲斐からの侵攻に目を光らせる小田原城の北の備え。障子堀を間近で見られる貴重な城址

相模川以東は全体的に小粒な印象で、結果的に小田原周辺に固まってしまいました。鎌倉を城郭都市と見做せばここに入るんですけどね・・・。

滋賀県のお城は未訪問ですが、イメージだけで・・・
 国宝の現存天守『彦根城』
 天下布武の夢の跡『安土城』
 日本五大山城の1つ『小谷城』

近隣に同好の士はいないため専ら一人です。ただ私は結構無茶なスケジュールで攻城している(朝5時台の電車で出発して日付が変わった後に帰宅する、一日に3つ以上山城を登る、レンタサイクルで数十km走る、など)ので、いたとしても私からはあまり積極的に誘わないと思います。

福井県は未攻城ですが、机上調査で以下の三城を挙げます。
 丸岡城:最古の現存天守とされる
 一乗谷城:越前朝倉氏の主城
 玄番尾城:賤ヶ岳の戦いで柴田勝家が本陣を置いた
なお、玄蕃尾城は攻城団では滋賀県の住所が登録されていますが、城域は福井県と滋賀県に跨っています。

好き嫌いなく何でも美味しくいただいてしまう性分なのでオススメを聞かれると迷いますが、次回訪問した時も多分食べるもの、との観点で幾つかピックアップしてみます。基本的にコストパフォーマンス重視です。
 ・福島県福島市(福島城、大森城など):円盤餃子
 ・茨城県県北地域(太田城、久米城など):けんちんそば、奥久慈しゃも
 ・長野県上田市(上田城、砥石城など):美味だれ焼き鳥
 ・愛媛県宇和島市(宇和島城):じゃこ天
 ・佐賀県佐賀市(佐賀城):シシリアンライス
 ・宮崎県日南市(飫肥城):飫肥天

まだ兵庫県に足を踏み入れたことすらありませんのでイメージだけですが、以下の3つを挙げます。
 姫路城:兵庫県のみならず日本を代表するお城
 明石城:櫓が2基現存し、宮本武蔵とも縁がある重要文化財
 赤穂城:忠臣蔵でお馴染みの赤穂浪士の故郷
竹田城を入れるか非常に迷いましたが、天空の城のイメージが先行し過ぎている感があるので・・・。

城巡りを通して学ぶことが出来る点が極めて多岐に渡り、その広がりこそが最大の魅力だと思っています。
試みとして純粋に城巡りだけを取って私にとっての魅力を思いつく限りで区分してみると、以下に大別出来ます。
・城にまつわる出来事や背景、後世に与えた影響を学ぶ歴史的な側面
・立地や縄張りの狙いを考察する戦術・戦略的な側面
・城の美しさや造形の意味を知る芸術的な側面
・遺構探しや攻城を重ねることそのものを楽しむ収集的な側面
・現代における城跡の活用状況、地元の人々の思いを感じる文化振興的な側面
・付随して、城巡りの手段である旅行としての楽しさ
城巡りは趣味としての敷居が低いので老若男女問わず愛好者がおり、皆さんが各々独自の視点で楽しんでいるので、他の方の投稿やお話しからいつも新鮮な刺激を受けています。
また副次的な要素として、自然と外出して体を動かすことが多くなるので健康にも良いですね。30000歩歩くとか自転車で30km走るとか、少し前までは到底考えられませんでした。お陰で会社でもエレベーターが混んでいる時は積極的に階段を使うようになりました(笑)

三名城が一にしてシンボルである『名古屋城』と国宝天守の『犬山城』は問答無用でしょう。後一つは三河から、家康公誕生の地である『岡崎城』を推薦します。

 現実性を無視して良いならば『江戸城』ですね。予算以外の問題の方が難しそうですが、将軍が住まう城の天守がどれほど大きいものだったのかやはり目にしてみたいものです。
 名古屋城の木造復元が無事完成まで漕ぎ着ける事が出来れば、そこで蓄積されたノウハウは今後の他城郭の天守復元においても大いに役立つでしょう。折しも戦後の城郭復興ブームより50年超、その頃築城された復興天守の建て替えの時期にも差し掛かっており、今後ちょっとした第二次城郭復興ブームが巻き起こると考えています。その意味において、名古屋城の木造復元は全国各地の城郭復興計画の今後を占う試金石とも言えます。

 単独犯行説を推します。黒幕が居るならば本能寺の変後速やかに支援を得て実権を握るための算段を整えていたはずですが、史実では光秀公に味方する者は少なく手間取っている内に中国大返しで舞い戻った秀吉公に討たれています。逆に秀吉公や家康公を黒幕と想定した場合、自分が在京中に謀反を起こさせて直後に確実に自らの手で討ち取れるよう計らうでしょう。
 動機は憶測しか出来ませんが、政策や国家像など根本的に信長公と合わない部分があったのかも知れません。美濃の名族土岐氏の一族で濃姫の親戚でもある自分が尾張の陪臣に過ぎなかった織田氏に良い様に扱われているのが長年刺のように刺さっていた、とか…。信長公に仕え続けることが出来ない何らかの事情があり、さりとて織田氏と渡り合える大名も思い当たらず、進退窮まって自ら討つことを選択したのでは。後の行動を見ると自らが天下に君臨するために積極的に討ったようには見えません。

『直情径行武断一辺倒の信長とは本質的に相容れぬものがあり遂に逆臣の汚名を着て非業の最後を遂ぐ 郷党の英雄の末路痛恨の極みという外なし』(明智城址記より)

 一番気に入っている点は、写真の撮影場所の表示機能です。裏方的で地味な機能ですが、写真と地図の双方での情報を得られるサイトはそうそうありません。撮影スポットだけではなく、登城口や気付きにくい遺構の場所を調べるのにも相当便利です。特にマイナー城址では先人の情報に何度も助けていただいたので、私もなるべく情報をオープンにしてお役に立てるようにしたいと思っています。

主な評価基準は『城のスケール』『遺構の残存度合』『整備状況』です。但し事前の期待度からの相対評価の側面が強いので、熱心に整備されたマイナー城址を見付けたりすると嬉しくなってつい高評価を付けます(笑)
評価基準の傾向と、2018年5月末時点で攻城した330城の評価分布は以下の通りです。
★(39城/11.8%):想像力を働かせる余地すらない程遺構が消滅している城。遺構の痕跡が残るも後世に伝えようという意思が全く感じられない城跡。
★★(91城/27.6%):部分的に遺構があるが整備されず荒れている城。遺構は僅かであっても後世に伝えようという意思が感じられる城。
★★★(122城/37.0%):意識せずとも認識出来る程度の遺構が残り、見所を語ることが出来る城。
★★★★(60城/18.2%):広範囲に遺構が残り、縄張りの全体像がイメージ出来る城。
★★★★★(18城/5.5%):最高評価に理由は不要。私の心が震えたら、それはもう★5の城跡なのです。

ちなみに、★5評価を付けた『唄方十八館』は以下の通り。
犬山城/松本城/松山城/高知城/大阪城/名古屋城/大洲城/小田原城/山形城/八王子城/岡城/苗木城/滝山城/相馬中村城/舘山城/久米城/大越城/桐原城

写真に特にこだわりはないためコツも何も分からず、機材もガラホですが、まず『一呼吸置いて、画面にどういう画像が映っているか観察する』ことから始めています。
・対象物の端が切れていればなるべく全部入るようにする
・人工物が入っていればなるべく外す
・背景の木もなるべく途中で切れないようにする(または外す)
・逆光なら少しでも光を遮ることが出来るポイントを探す
・松本城など水が綺麗な水堀越しの場合は波が小さくならないか少し待つ
・遠景や眺望の場合は投稿時にどう解説するかを考えながら位置を決める
・大堀切など大きさを強調したい時は比較になるものを含める(時にはリュックを置くとか…)
なお、急いでいる時や記録用に写すだけの場合は何にも考えていません。

城附属の博物館は基本的にどれもオススメですが、今まで行った中でこれは、と思ったのは松代城の真田宝物館です。一城下町のものとは思えない程充実していました。
またお城の近辺でなくとも、県立博物館にはなるべく寄ることをお勧めします。展示の内容を通して、その地域の人々がどの時代に誇りを持っているのか、また行政がどの程度郷土史教育に力を注いでいるか、が透けて見えるからです。

これは迷うことなく、『北条氏康』公です!
・関東の覇者の地位にあって全く奢ることなく(「主将が官吏を選ぶのは当たり前のこと。官吏も主将を選ぶものだ」)
・民を慈しみ(「官吏を愛し、庶民を慈しむは主将の当然の務めである」)
・家臣の武功を見逃さず(「下の功労を偸まざれ」)
・子の四代氏政公には主将としてあるべき姿を厳しくも分かりやすく伝え(”汁かけ飯”の逸話)
・危機にあっては自らが先陣を切って立ち向かう(「汝ら心を一にし、力をあわせ、ただ我向かふ所を視よ」)
まさに王道中の王道で、君主の鑑のような立ち振る舞いです。初代早雲公以来の『家臣・領民あってこその領主である』との考えがとにかく徹底されていることが、安定した統治に繋がったのでしょう。

普段お土産には邪魔にならない程度のローカルなお菓子を買っていますが、印象に残ったのは新潟で買った生酒ですね。さすが米どころ、格別でした。

当方埼玉県在住です。ナンバーワンにもいろいろあるので幾つか適当に…。
●知名度No.1:小田原合戦で最後まで落城しなかったエピソードを持ち、のぼうの城として映画化した『忍城』かな?僅差で河越夜戦の舞台『川越城』。
●見応えNo.1:未攻城ですが多分『杉山城』。攻城団でも評価が頭一つ抜けています。
●危険度No.1:埼玉最凶と名高い『比丘尼城』。細尾根から落ちたら一発でアウト!
●攻城難度No.1:現代最強の障壁・法律によって護られた狭山貯水池湖畔の城跡『根古屋城』。県史跡ながら本当の意味で攻城した人は皆無かと。
●消耗体力No.1:未登録ですが浦山ダムのすぐ東の山頂にある『室山城』<35.951945, 139.059007>。比高400mの上にまともな道もありません。途中で諦めて引き返しました。

まず故郷の隣町にあり私にとってのお城の原風景である『犬山城』ですね。ただこれは好き嫌いというよりも、郷愁のような感覚に近いかも知れません。
一般的な好きという感覚に一番近いのは『松本城』です。水堀と月見櫓、そして(後世の後付けですが)埋橋が織り成す外観は他の追随を許しません。もっとも、まだ姫路城含め訪れていない現存天守があるのでひょっとすると変わるかも知れませんが。
なお、現存12天守以外も含めると一番好きな城は今のところ『大洲城』です。

 率直に言えば、単独行動が好きな性分である上にコストパフォーマンス重視のため、積極的にツアーを利用する機会は少ないと思います。
 現実性を無視するならば、車がないと移動が大変そうな沖縄や北海道の城跡ですね。特に沖縄はそれほど広くない範囲に100名城・続100名城が固まっているので出来ればまとめて回りたいです。

昨年は続100名城スタンプラリーに備えて遠出を控えていたので、4月以降は飛行機を使った遠地の攻城をしたいです。

2017年に訪問した城の中で★5評価を付けたのは久米城、大越城、松本城、名古屋城、舘山城、山形城、相馬中村城、桐原城の8城でした。
それぞれ満足したポイントが異ななりますが、敢えて一番良かったお城を挙げるならばまず『相馬中村城』です。近世城郭ながら中世城郭のような雰囲気があり、その縄張りに臭い立つ殺意を感じたのがその理由です。まず玄関のような大手一の門(現存門)の裏に枡形だけでなく水堀のトラップまで仕掛けている時点でやる気満々。徹底した枡形の応酬に進路を間違わせるような経路、北西の虎口には逃げる敵が左右の水堀にばらけない様に土塁を置いたりと、とにかくえげつない(笑)この城に安全な場所など存在しない、そんな空気をここまで強く感じたのは滝山城以来でした。
次点は『久米城』です。リクエストまで登録がなかったマイナー城なのであまり期待せずに行ったのですが、遺構を隅々まで抑えていて、杖や駐車場、縄張図等も用意されており、お城好きが整備した城跡を体現しているようでした。文化財指定もないマイナー城跡を限られた予算内でどう整備するかということに対する1つのお手本だと思います。

未受験ですが、練習問題で試した感じでは多分三級くらいかと思います。受験してみたい気持ちはありますが、城関連の書籍はスタンプ帳以外全く買っておらず、私の知識は専ら城巡りの実践とネット上での事前・事後調査によるものなので、特に未登城の城をはじめとして日本各地の城についての知識を横断的に習得するまでには時間が掛かりそうです。

普段城下町にはあまり時間を掛けていませんが、行った中では大分県臼杵の城下町が良かったです。広い範囲で江戸時代の町割りが残り、当時の地図と比較して歩く観光マップも充実しています。また昔から気になっていた私の故郷の名を冠する醤油屋(カニ醤油さん)にも訪問し、故郷との繋がりを知ることが出来ました。名物・味噌ソフトクリームは一風変わった甘じょっぱい味わいで美味しくいただけました。

城を文化財ではなく戦闘拠点として見るようになった時。具体的には、縄張りを読んでその意図を(正誤に関わらず)推測することが出来るようになることだと思います。これが出来るようになることで説明板がなかったり遺構がほとんど残っていない城跡も縄張図1つで楽しめるようになり、一気に世界が広がります。
自分の場合は思い返すとおよそ半年、約30城目の八王子城と滝山城で完全に見る目が変わった気がしますが、数よりも良い城・良い案内人さんに出会うことがポイントかと思います。
ちなみに、上級者の条件は「縄張図が不要になる」(なくても良い、ではなく、いらない)だと思っています。まだまだ道は遠い。

 真っ先に思い浮かぶのは文武両道の相模の獅子・北条氏康公です。武においては関東連合の大軍を河越夜戦で打ち破り、武田氏・上杉氏といった並居る巨大勢力を相手にしながら退くことなく関東の地盤を確たるものにした勇将。一方で初代早雲公以来の教えを忠実に守って民を慈しみ善政を敷いた随一の民政家でもあります。その政策は江戸幕府にも影響を与えており、徳川入部後現代まで至る関東の繁栄は北条氏の下地あってのもの、と思っています。また氏康公が帝王学を授けるにあたって語ったの名言の数々は『上司にしたい戦国武将』に挙げたくなること請け合いです。
 他には徳川の大軍を二度も手玉に取った表裏比興の者・真田昌幸公や、現代まで稼働する治水設備を作り上げた佐賀の水神・成富茂安公、”数奇な運命”を地で行くある意味勝ち組な今川氏真公など、挙げ出すときりがありません。ちなみに、三英傑の中では信長派です。

タブレット:情報の要。携帯と分ければ電池切れを気にせずに済むし、画面が大きくて便利。
携帯電話:専らデジカメ替わり。万一の時はネット接続も可能。
保険証:何かあった時用のため。レンタサイクルを借りる時の身分証明にもなる。
クリアファイル:あちこちで貰った資料を纏めるのに便利。
帽子:夏はキャップ、冬はニット帽。
眼鏡:半常用者です。荒れた城跡ではクモの巣や虫、木の枝などから何度も守ってくれました。
スケジュールメモ:印刷したものとは別に、事前にGoogleマップにも落とし込んでいます。
スタンプ帳、筆記用具、折り畳み傘、飲み物(現地調達)


<山城攻略時>
リュック、トレッキングシューズ、膝サポーター、トレッキングポール(きつそうな時)
ポケットティッシュ、タオル、湿布、傷テープ、手袋、虫除けスプレー(夏場)
熊鈴、レインウェア
携帯ラジオ、緊急用ホイッスル、コンパス、目印用のテープ、ミニLEDライト、非常食


幸い、今のところ最下段の品々の出番はありません。

元々歴史好きでしたが当初は武将にばかり興味が向いており、出不精だったこともあって城には全く興味がありませんでした。
最初の転機になったのは、九州旅行の際に訪れた福岡城でVRを用いたガイドツアー(鴻臚館・福岡城バーチャル時空散歩)に参加したことで、城址を往時の姿と見比べながら探索することに興味を覚えました。
その後幾つか有名な城に足を運んだ際に、行く先々にスタンプが置かれていることに気付いたことで100名城スタンプの存在を知り、各地を旅行するついでにスタンプ集めをすれば出不精を解消するきっかけにもなると思い、本格的に城巡りを開始しました。
その後新田金山城で中世城郭の防御の考え方を知り、八王子城と滝山城で土の城の良さを知り、さらに近隣のマイナーな城址にも遺構が残っている場所が多くあることを知り…と、どんどん深みに嵌っていきました。
城の技術的な側面はもちろんのこと、各地の城を巡ることで各大名の特色の違い、歴史的な背景や思いもよらない地域との繋がり、さらに現代に生きる地元の方の思いや自治体の姿勢など、非常に多くの側面から学ぶことが出来ることが魅力だと感じています。

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今日のレビュー

天下 家康伝 上 (文春文庫)

徳川家康の生涯を描いた小説です。
大阪の陣が終わり江戸から駿府に向かう途中、泉頭の地で過去を回想する場面から始まります。一向一揆との戦い、三方ヶ原での敗北、嫡男信康の自刃、伊賀越えの窮地、小牧・長久手での辛酸、多くの出来事が家康の心情とともに描かれます。「家康の考える天下とは何か」が物語の主軸となっており、家康の生き様を感じることができました。
本作品は大河ドラマ「天地人」の原作者でもある火坂雅志氏の遺作になります。

伝もものふ山田(ヤマー)さん)

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