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ぽりへりさんが過去に回答した読者投稿欄のお題

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 小学生だった頃に、社会科 資料集の目次ページに「姫路城」の写真があり、一目惚れしたからです。その頃、世界文化遺産に登録されたことを紹介するものでした。
 それは、白亜の連立式天守に、「西の丸」の松と「備前丸」の榎も入れ込んで奥行きを表現した、夏季の午後の写真。
 この盛大な城ブームが起きる前のことで 、`90年代前半です。高精細な城写真が載っている本を他に知らなかったので、「美しい!」と感銘を受けたのでした。授業のテーマが世界情勢の時でさえも、手元では姫路城の写真ページにめくり替えてチラチラと見ていました。(笑)図工の時間には城の版画を作ったり、帰宅すればプラモデルを作ったりと、遠い城へはめったに行けなかったからこそ、憧れが強かったのかもしれません。初めて姫路城を訪れたのは、中学2年になってからでした。

①まずは、「攻城団」の目印である缶バッジ、ステッカー、お城チラシです。
 お城好きの方々に会えたら、攻城団のことをご紹介していますから!
②アナログ式の腕時計
 (日差しがあれば、12時の目盛や短針との相関関係で、大まかな「方角」も分かりますので。
  お城写真の撮影で、時間帯ごとの影の移り変わりを予測する際の参考にもします。)
③小口径レンズのカメラ(スマホ、ミラーレス機、コンデジ)や、一眼レフカメラ。
 城内の格子窓からの撮影が許可されている場合など、小型機種の出番も多いです。
④カメラ用品(交換レンズ、一脚 または 三脚、リモートスイッチ、フィルター、クリーナー、予備バッテリー)。
⑤「ご当地の食材が入っている」お弁当、お菓子、飲み物。
 腹が減っては、攻城できませぬ! 空模様の変化を待つ間に食べることも、しばしばです。
⑥緊急用ホイッスル、LED式の小型懐中電灯、帽子、タオル、レジャーシート、天候によっては雨具も。
 加えて、夏季ならば、虫除けスプレー。冬季ならば、手袋やカイロです。

攻城団さんのガイドツアーで巡った「二条城」です。
大政奉還から150年の節目に、団長さん、コースケさん、団員の皆様と学びながら歩いたことは、大きな思い出です。
年代ごとの「緊迫と安寧」、「重々しさと華やかさ」が複雑に織り込まれて、
それらは太く確かに現在へと繋がっている、ここに、胸がざわめくような魅力を感じます。
「二の丸御殿」ではスリッパがないことが作用して、廊下で年輪の凹凸を直に感じられる箇所もありました。
そして、障壁画や「二の丸庭園」を拝見してからずっと、「このバランスは、なぜ美しいのか?」と、考え込んで頭がいっぱいに・・・。
(※ ツアーの当時に、表情が硬いと感じられたかもしれませんが、実は、このような訳でございました。)
二条城は想像よりも遥かに奥が深くて、畏れ多いお城でもあります。


姫路城です。理由は多いですが、そのひとつは、
大天守一重目の西にある「小さな」入母屋破風について想像を巡らせるのが楽しいからです。
大天守台の端は西側へ突き出た部分があって、そこに建つ1階の屋根は曲面が多様化して2階へと伸び繋がるので、
おそらく曲面の整合性を高めるために破風が設けられたのでしょう。
その結果、南西から拝見すると小天守の破風と並んで優美ですし、
すぐ上の大入母屋破風を引き立てているとも感じられます。
一見すると唐突な意匠があるようだけれども、
全ては凛々しくまとまって聳え建つ連立式天守、恐れ入る次第です。

☆美味しくて、楽しいお土産ならば・・・
◎金沢の「ふやき御汁 宝の麩」
 ふやき最中にお湯を注ぐとカラフルな具材が出てきて、味噌汁や澄まし汁に早変わり。
 季節限定品もありますし、白餅を加えてお雑煮などにアレンジするのもいいですね。
◎金沢の「宝達(ほうだつ)」、
 京都の「阿闍梨餅(あじゃりもち)」、「つばらつばら」
 3つの共通点は、モッチリとした焼き皮に香り良き餡が包まれた半生和菓子であること。
 攻城の時だけではなく、物産展などで見かけると、ついつい買ってしまいます。
◎熊本の「あそ りんどうプリン」
 熊本城に見惚れてしまって、帰りの新幹線に乗車前のギリギリでようやく見つけた、思い出の味です。
 牛乳瓶を模した可愛いガラス容器に入った、ジャージー牛乳の濃厚ご当地プリン。
 新幹線の和風の内装でほっと一息つきながら、いただきました。

☆じっくり学べる書籍のお土産ならば・・・
◎姫路城の「大天守保存修理事業 公式記録集」、「増補 石垣の魅力」、
 「増補 漆喰の魅力」、「姫路城を鉄骨でつつむ。」
 1冊目の公式記録集は、入城口横の売店でしか見たことがないですが、
 あとの3冊は駅ビル2階の書店・郷土史コーナーにもありました。

◎まずは、廃城でも存続したお城でも、先人たちが命懸けで築き上げた所へ入らせていただく事に感謝をしながら、深呼吸をします。
 土や風、温度、湿度、草木の匂い、動物の鳴き声など、現地の様子を少しでも感じ取れたら撮影に活かしてみたいですし・・・。
◎撮影場所の混雑状況、天候、光源の具合から時間配分を考えながら、気長に撮り歩きます。

◆デジタル一眼カメラで撮影するならば・・・◆
◎カメラ選びでは、指先への細かなフィット感も重視します。
 強風時に望遠レンズを使う場合、手ブレ防止に役立つことがあるので。
◎特別な表現意図がなければ、カメラを水平に構え続けます。
 電子水準器と格子線の表示をファインダー内や背面モニターで「オン」にしておきます。
◎使いたい画面の縦横比にもよりますが、長大な石垣や櫓・天守を撮る際には、 突端までの全体を収めて周囲に間(ま)を取るのか、
 勢いや壮大さを意識して部分的に切りとるのか、を考えます。
 どちらの場合でも、画の重要な位置にくる鏡石、鯱や破風などがよく見えるように、
 はみ出ることもないように、立ち位置やズームで調整します。
◎季節や時間帯など、シーンごとに彩度、コントラスト、ホワイトバランスを細かく決めます。
 イベント写真以外では、特に「土塁や石材、植物の色合いが現実的であるように」と。 
◎ファインダー撮影とライブビュー撮影では、状況によって露出に少しの差が出ることもあるので、
 メイン被写体の白飛び・黒つぶれに注意しながら、望みの明度になるように、
 露出補正機能、階調補正機能、ストロボなども使います。
★もっと細かく心がけていることは★・・・長くなりますが・・・
◎絞り優先モードでは、主題と副題の立体感、撮影距離、レンズの焦点距離・性質、表現したいことを考え合わせて、絞り値を決めます。
 例えば、副題の花の柔らかさをボケ味で表したい、手前から奥までピントを合わせたい、
 画像の周辺部が暗くなってしまう性質を敢えて活かしてノスタルジックにしたい、などです。
◎上記の絞り値や意図するシャッタースピードを確保できるなら、ISO感度は低めに設定し、
 ストロボ撮影が禁じられている区域では、ISO感度を高めて撮ります。
◎状況によって三脚を使えるならば、手ブレ補正機能は「オフ」に、ピント確認はライブビューモードでします。
 レリーズコードも登場。あまりシャッタースピードが遅くない時には、一脚も使います。
◎集中力の切り替えも大切なので、時々は休憩も・・・。
 すると、新たに見えてくるものがあったり、アイディアが浮かぶこともありますから。

◎周辺の関連施設も含めて、ご当地の方々が親切だった時には、もちろん評価アップです。
◎遺構があるお城については、自分なりに考察しながら見学できたかどうか。
◎帰り道などで、偶然に誰かのお役に立てた時にも・・・。

◎歴史は変化の連続であることと複合的に繋がっていることに沿って、
 お城ごとの現状と、今後の予定(修復工事、イベント)までも綴られているところ。
 その一つ一つは、団員さんから寄せられる細かな情報や写真からも成り立っていて、
 攻城団イベントでは実際にお話を伺えること。
◎投稿写真に撮影データが添付されているので、
 訪問したいお城へ携行する交換レンズの選択を考えやすいこと。
◎ご当地お城チラシが用意されていて、サイトと現実のお城めぐりとの橋渡しになっていること。
 私の場合・・・もしも、よく訪れるお城だからと油断して、
        観光案内所を素通りしてチラシを読まなかったら、
        何年間も攻城団には出会えなかったかもしれません。

◆(大和)高取城
 すこぶる厳重かつ強固な山城としての、大小天守と林立する櫓群の重なりを見てみたいです。
 資材の運搬が大変難しそうではありますが・・・。
◆萩城
 特に中期以降の赤瓦天守と、地盤対策のために優美な反りとなった天守台とのマッチングを、
 あの古写真と同じアングルから拝見したいです。

今後、破風の配置や内装などの詳細が判明するならば・・・
◆肥前名護屋城
 紺碧の海と、輝く白漆喰天守のコントラストを、当時と同じような小舟で波に揺られながら見てみたいです。
 まずは石垣の修復が重要ですね。

候補に挙げたいお城はたくさんあって想像が止まらず、この3城をやっと選びました。
 

お城ごとに染み付いた、先人たちの濃密な知恵や工夫を五感で受けると、身の引き締まる思いがすることです。
歴代城主と家臣、実戦のことだけではなく、
例えば、石工の方々はどのように思いを一つにして、高い石垣を構築したのだろう?
と、普請や後の修理に関わった人々のことまでも想像をめぐらせてみる・・・。
するとお城は、為になることをポツリポツリと教えてくれるようで、
わたしは、「やー、参った、そうでござったか!」と、膝を打つ。
このループがたまらなく好きで、お城に「会いに行く」という感覚になっています。

今回も、「バッジになるお城ならば」とのことですから・・・
①明石城 ②姫路城 ③赤穂城
こちらの3城は、電車の同じ路線近くに並んでいるので、
初めてであっても、ある程度は訪問しやすいと思います。
また逆に、徒歩での難攻をとことん味わえる名城も多いため、
そちらを選ぶべきかどうか、ずいぶんと悩みました。

◎熊本・・・やっぱり、辛子蓮根(辛みと甘みのバランスがちょうど良いですね)、そして朝鮮飴
◎姫路おでん・・・生姜醤油味を食べると、よく歩く時に気分がシャキッとします。
         ガイドマップとマスコットキャラクターもあるんですね。
◎徳島県 撫養城の周辺・・・鳴門鯛の釜めし、丼物、汁物、刺身(トッピングには、スダチとワカメ)。
              いももち(鳴門金時を練り込んだ柔らかい黄色餅で餡を包み、きな粉をまぶしたものです。)

◎丸岡城・・・古式ゆかしい現存天守。入り口への階段が長く直線的であることから石垣の表面積が増え、天守が大きく思えます。
◎越前大野城・・・天守付近の石垣は昭和に積み直されたとはいえ、全体的にはゴロッとした石材での野面積みが魅力。
         雲海に包まれた情景を一度は見たいです。
◎福井城・・・内堀に面した打込み接ぎ布積みの整然たる石垣が、
       テレビのグルメ番組でも背景として映っていたことがあって、ついつい注目。
あれっ? 3つの答えは、石垣の観点からになりました。やっぱり、石垣は奥深くて美しいで、のっ!

お城写真の明確な撮影目標があれば、主に一人で行きます。
お天気まかせなら、早めに行って長く待ち続ける間に、遺構の近くにある季節の植物も観察したり・・・。
複数人の場合は、家族(石垣好き)とマイカーで行ったり、旅行会社のバスツアーに参加します。
さらにテンションが上がるのは、団長さんや団員さんと巡れる攻城団ガイドツアーです!

早春の攻城は、2月11日の明石城から始めたいです。
3月には愛知県3名城巡りのバスツアーが再び徳島からあるので、参加を検討中です。高取城トレッキングツアーもあるようですが、プチ花粉症が・・・。
4月は、攻城をお休みします。実は、もう一つの趣味、港でのクルーズ客船の撮影収集(乗るわけではないです、笑)も再開するためです。
初夏からは、朝日・夕日でお城の北側も明るくなることがありますから、日中には日影となる城域や雨上がりの石垣を朝夕に巡ってみたいです。

朝夕の姫路城天守と、県立歴史博物館前庭やシロトピア記念公園の新緑・紅葉。
ススキも、市立美術館西側から喜斎門跡までの通路沿いに少しあります。
        
乗り物との組み合わせで撮りたいと憧れるシーンは・・・
◆ 姫路城天守とJRのドクターイエローを、手柄山中央公園から。遭遇の可能性は運まかせ?
◆ 小牧山城の歴史館と新型旅客機 MRJを、県営名古屋空港から。
  陽炎やジェット排気による揺らぎを減らし、シャープに望遠レンズで撮ることが必要でしょうね。
◆ トワイライトの大阪城とビル群を、伊丹空港への旅客機内から。平日ならビルの明かりが多いはず。
  ISO感度設定を上げても高画質に撮れるカメラで速めのシャッターを切るか、または4K動画から切り出せばよいか?
  でも、そんなカメラは高価で手が届きませんから、空想を楽しんでおきます・・・。

●加藤清正・・・2040年代以降、熊本の復興が進んだ頃にぜひとも!
        2012年に熊本へ旅行した時、加藤神社で大河ドラマ推進への署名をしたことがあります。
●三好長慶・・・徳島県にある勝瑞城館跡の発掘調査などが続き、今後にもっと詳しいことが明らかになれば、それらも取り込んでいただきたいです。

◆姫路城を見ながら食事できる所では・・・ 
 ①兵庫県立歴史博物館2階(ミラーガラスの内側にあたる所)に併設されているカフェ「はりまっ子」さん。
  客席や入り口前から北東アングルの天守を見ることができ、親子丼が美味しかったです。付近にはケヤキなどがあり、新緑や紅葉も楽しめます。
 ②美樹ビル(美術館と結婚式場との複合ビル)6階にあるレストラン「ソラニワ」さんと、イーグレひめじ4階にある「イーグレ・キャッスル ミレ」さん。
  こちらの2つへは団員さんとのランチでご一緒させていただいたことがありまして、同じ点では城内図書館に併設のカフェ「プロコップ」のハンバーグも美味しかったです。
◆場所は変わって、徳島城から東回りの徒歩でJR徳島駅方面へ向かう時、偶然に見つけたのが生パスタ専門店の「木村スパゲティ」さん。
 長い攻城ルートの途中にあることが嬉しい、オアシスのようなお店です。正午を過ぎると満席になることがあるので、それより少し早めに入店するのもよいかもしれません。

部分的に細かな答えになりました、思い出しているとやはりお腹が空きます。お酒は飲めないけれど、お城にカンパーイ!


  

◆ 勾配の美しさと高さでは・・・名古屋城天守台と熊本城宇土櫓の石垣。
◆ 慶長、宝暦(諸説あり)、明治と異なる時代の積み方が組み合わせられている点では・・・
  姫路城三の丸「れの櫓」跡から「ろの櫓」跡の石垣。算木積みが途中に埋め込まれている所もあり、観光用和船乗り場付近からよく見えます。
◆ 意外な積み方から想像が膨らむという点では・・・
  徳島城弓櫓跡(初代天守跡?)の石垣。薄型の阿波青石が縦積みで上部の隅石にまで使われています。
  すぐに思いつくのは鏡石ですが、もしや、浅い内部で岩盤と接しているためか、
  はたまた、もう一つ奥に頑丈な石材を入れ込んであるためか、などなど。
   

◆ご当地、神戸のパンを持って「摂津滝山城」へ登りたいです。
タイミングとしては、クルーズ船の見物(MSCべリッシマなど。再び記しますが、乗るわけではないですよ、笑)やお花見をする頃に・・・。
このお城付近の地下、つまり新神戸トンネルを高速バス利用時に渋滞迂回用で何度か通ったことがあります。
また、そのお花見とは、東灘区の二ヶ所にあるアーモンド並木の花を3月下旬頃に拝見することです。
ひとつは神戸市建設局東水環境センター、もうひとつは東洋ナッツ食品株式会社さんで、日によってはイベントもあるようです。

元から三つ折りになっているような小型のパンフレットは、関連する本のページに挟んでいます。
どうしても折り曲げたくないパンフレットについては、クリアブックに入れて「〇〇城」と色分けした付箋を貼っています。
その付箋はザ・文具といったものではなく、攻城旅行の思い出も一緒に付けておこうかなと、立ち寄った料理店のお箸袋やお土産用だった美しい包装紙を小さく切って転用しています。
攻城数がまだ多くないので今はこれで間に合っていますが、その先は例えば「九州の城」、「北陸の城」のように地域ごとに分類をしてみようと思っています。

偶然に通りかかったもので・・・
2018年の春、姫路のシロトピア記念公園で天守ライトアップの写真を撮った帰りに園内歩道を歩いていると、暗がりから「助けてください!」と、うめき声が・・・。
瞬間的に私はお菊井戸のことを思い出してゾッとしました。
しかし、そんなはずはない、まずは事実を確かめねば、と恐る恐る探っていくと、自転車に乗ったままのお年寄りが溝にはまり込んで横に倒れ、身動きがとれなくなっていたのです。
首にはコルセットを付けていたので、ご自身で周囲の状況確認をすることさえも困難で、誰かが近くを通ることをひたすら待ってらっしゃったようです。
急いで私は声を掛け、激痛や目立つ外傷はないことを確認し、両足をペダル部から外すお手伝いから始めました。
やがて、お年寄りはゆっくりと起き上がるための動きができるようになり、私がその自転車と荷物を立て直すと、何度もお礼を言ってくださいました。
近くには消防署がありますので、発見当初には救急車を呼ぶべきかとも思いましたが、そこまでの大事に至ることはなく、お年寄りは再び自転車に乗ることもできました。
このように予想外のことに遭遇したので私自身は直後、電車の網棚に三脚を危うく置き忘れてしまうところでした、(冷や汗)。
あの時のお年寄りは、今もお元気でいらっしゃるでしょうかと想像することがあります。

「良かったこと」は、こんなにもお城好きの方々が大勢いらっしゃる、と視点を変えながら日ごとに実感できることです。
そのおかげか、山道で段々畑の石垣や土手をふと目にすると、「曲輪のようだな」と脳内で妄想縄張りが始まってしまいます。

◆春爛漫の姫路城・巧妙な曲輪構成  2018年3月31日撮影
三の丸跡、その奥に土塀、菱の門、はの門、にの門が建ち並ぶ様子を望遠レンズで撮ったもので、桜と相まってそれぞれが近そうですが、この思い込みこそが恐ろしき罠です。
もし、台風による木々への影響が少なければ、紅葉も美しいでしょうね。場所場所はイーグレ姫路ではなくて、三木美術館さんの屋上(9階分の高さに相当)。

17:30分までの入館受付で申し出ると、エレベーターで昇れることを教えてくださいます(閉館は18:00、月曜と火曜は休館日ですが祝日なら開館、他にも例外的な休館日があるそうです)。
屋上はウッドデッキで、この時は金属製の椅子とテーブルもありました。
もちろん美術品も拝見し、特に素晴らしかったものは現代作品の萩焼大皿。牡丹の花と満月がモチーフの奥ゆかしいもので、写真の作風の勉強にもなりました。

そして、以前のお題「城下町グルメ」のお答えにも記しましたが、同じビルの6階、7階、8階にレストランと結婚式場があります。

・左側は、香川県の古代山城 屋嶋城(やしまのき)のパンフレット、
 最寄の道標に付属した小箱に入っていました。
 A4サイズから4枚に展開して読むタイプで、濃い内容かつ読みやすいレイアウト。
 作成に携わった方々の、読者を意識したセンスの良さを感じます。
・右側は、ブラタモリ ひめじロケ地めぐりマップ、A4からの3枚展開式です。
 姫路城の資料室で2020年1月に棚に並んでいましたので、いただきました。
 江戸初期の飾磨(しかま)地区の港に関する記述が興味深いです。
 読みながら、番組のテーマソングを口ずさんでしまいます(笑)。

◆豪華絢爛部門では二条城・唐門です。攻城団ガイドツアーで教わったこともよく印象に残っています。
◆戦術的技巧部門では姫路城・「にの門」で、歴史・意匠を含めて「いろいろ付いてる」ところが好きです。江戸時代までは二重櫓とそれに隣接する渡櫓には別の名称があり、東側の石垣上に直交して張り出した建屋と門が「にの門」と呼ばれていたそうです。これらが複合的に隅櫓式櫓門として活用されれば、直下の乾曲輪や三国堀曲輪への侵入者をも迎撃可能な場所。でも、正式な登城許可を得ていた人たちは、こちらのルートに加えて「いの門」⇒「をの門(跡)」⇒「ぬの門」を通行できたようですね。添付写真は三木美術館さんの屋上から撮ったもので、左端には「はの門」も。

第1回団員総会に参加した時、ある方が「徳島城の阿波青石が格好よかった」と話してくださったことから石そのものにも興味が湧き、地元の河原でカラフルな小石を拾い集めるようになりました。
添付写真はその一部のダンボール箱内を撮ったもので、左寄りに斜めに入れてあるのが緑泥片岩(通称:阿波の青石)。
「△△を含む〇〇岩」のような細かな正式名称までは分からずとも、色彩や模様を見ていると清流の水音が聞こえてきそうです。小石を愛でることをTV番組に例えると「ブラタモリ」+「ジオ・ジャパン」+「美の壺」。
ただ、現場で赤い石を選ぶ時には少々キケンが・・・離れた所からでも風向きによってはバーベキューの香りが漂ってくることがあり、手元の石が牛肉のように見えちゃいますから(笑)。

攻城数が多くはないのですが、自生している木々の紅葉ならば「岐阜城」(金華山)で、ロープウェイから見える景色に「あっぱれ!」です。健脚の方々は、麓からサラリと登ってお越しでした。
植栽された木々ならば、「姫路城」です。イーグレひめじ などの南側の高所からは、三の丸・大手門前の紅葉が見えます。東側の市立美術館近くにはケヤキやモミジ、朝に早起きをして北側のシロトピア記念公園への散歩もオススメです。
そこには添付写真(2020年11月14日撮影)のようなソメイヨシノ、ケヤキの他にアメリカフウなどがあり、南側の熱いザ・世界遺産ムードとは異なって、こちらの姫路っ子のんびりムードもまた心地良いです。

ある体験と、航空機好きでもあることを基に「ぽり」はポリス、「へり」はヘリコプターを略して平仮名にしたものです。
私(一般市民)の職場敷地内へ無断で入っていた人に対し、勇気を出して声をかけたら、その人はなんと警察手帳をそっと開けつつ小声での刑事さんでした。
お話によると、前夜に近所で起きた侵入窃盗事件の、捜査範囲を広げている最中だったそうで、それを知らなかった私は結果的に刑事さんへ逆・職務質問をしたことに。あぁ、とんだご無礼をいたしました(冷や汗)、という訳です。
その警察航空隊ヘリコプターの愛称(海上保安庁ヘリにも同じ愛称あり)が、とあるお城の別名と共通でして、お城所在地「〇〇市の花」と同じ種類を自宅の庭で栽培・撮影し、アイコン画像にしています。

双眼鏡が必要なほどの遠景でございます・・・高速バスに乗って明石海峡大橋の北主塔と舞子側アンカレイジ(=アンカーブロック)の間を走行中に、視界が良ければ北西方向約4.5㎞先に「明石城」が見えます。添付写真は最新ではなくて2019年5月の撮影なのですが、その中の黄色で囲んだ部分です。
坤櫓、土塀、巽櫓、二の丸へと続く石垣、そして掲揚された日の丸も。最もよく見える時期は、木々が落葉した冬季の、白漆喰が順光で輝く午前中でしょうか。
第一段階の目印として大蔵海岸公園の白い帆のような休憩所(東西に5か所あり)と明石駅南側のマンションを探し、それから視線を少し右に移すと良いかもしれません。
※もしも今後、明石城の南東側に高層ビルが建ち並ぶことになれば、明石海峡大橋から見える景色も変わる可能性があります。

すぐに思い浮かぶのは、御殿や屋内展示施設が充実しているお城ですね。
屋外では?というと、植物や石材は雨に濡れると趣が増しますので、「お庭のあるお城」はいかがでしょうか。例えば・・・金沢城・玉泉院丸庭園と兼六園、名古屋城・二之丸庭園、彦根城・玄宮園と楽々園、岡山城・後楽園。
添付写真は、二条城・二の丸庭園の一部です。 姫路の好古園については、屋敷や通路の跡などが発掘活用された、平成になってからの作庭。
写真に残す場合には、雨量やシャッタースピードによっては雨粒が白い線状になることもあります。徳島城・表御殿庭園での撮影では、周辺のビルが写り込まない構図を考える工夫が必要だったり・・・。
同じく雨水での石材の色変化という点では、チャート石垣の犬山城も良いです。

◆伝統文化 編
・徳島城・・・4月の日中に駐車料金のみで観覧できる「阿波おどり」、当日に踊り参加もO.K.。キッチンカーから飲食物も購入可能。城下町で4月に阿波おどりを外でご観覧なら、「はなはるフェスタ」(藍場浜公園一帯にて)もお勧めです。
・姫路の大手前公園・・・皮革フェスティバル(姫革細工など革製品の展示即売会)と菓子まつり、11月上旬。  専門的イベントでは、錦鯉品評会や植木市も。
◆海上交通の要衝を実感できる、壮大な社会科見学 編 (写真:2010年に撮影)
・明石藩舞子台場跡と徳島藩松帆台場跡の間・・・明石海峡大橋の主塔へ昇れる「ブリッジワールド」。春、夏、秋に開催、クレジットカードでの事前決済制。橋桁の中で説明を聴きつつ約1㎞歩き、エレベーターで海面上約290mへ。壮観です!

歴史を認識するようになって初めて訪れたのは、小学6年の修学旅行時の大阪城です。平成の大改修前のことで、天守の鯱や破風飾りはくすんだ色、出入口前の石垣切り欠き部分にはエレベーターはなくて大砲が置かれていました。
昭和復興天守に関してやはり衝撃的だったのは、徳川時代の石垣上に、大坂夏の陣図屏風を参考にした豊臣時代の天守デザインを「白」で、しかも市民の皆さんからの寄付で建てられたこと。
祖母から大阪大空襲の体験談を何度か聴いたことがあったので、実際に大阪城を訪れてみて、(当時に石垣や瓦が破損したとはいえ)天守本体はよくぞ焼け残ってくれたものだ、としみじみ見学しておりました。
この旅行から帰って数日後、大阪城プラモデルを作り始めたけれど、塗装で石垣のリアルさが再現できずに悩むことに・・・(笑)。

姫路城、特に北側から見ることが好きです。きっかけは、小学生の頃に作った友童社製プラモデル。北腰曲輪・櫓群の部品を組み立てる時から、実物(今は渡櫓と呼ばれるが内部は壁で区切られている)を見たい!と長く思っていました。
それから約20年後、シロトピア記念公園で暖かい季節には持参朝食を摂りつつ見上げることにハマり、姫路駅からホテル経由での2回徒歩で行くことが増えました。
6つの唐破風が呼応し、北腰曲輪下の木々は近年徐々に取り払われて石垣や石落としが見えるようになり、現在はLEDライトアップも素晴らしいです。
写真は2022年4月3日撮影、立体感を出すために天守北正面よりもやや東寄りで大天守の入母屋破風板が見える所、なおかつグラウンド用大型照明器具が写り込まないような地点にて。

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今日のレビュー

古城物語 (時代小説文庫)

櫓や門、井戸と言った遺構(場所もはっきりしないものもありますが)にまつわるエピソードとメインテーマにした作品。
全9話の短編(安土城の鬼門櫓・大阪城の天守閣・春日山城の多聞堂・名古屋城のお土居下・稲葉山城の一の門・熊本城の空井戸・姫路城の腹切丸・彦根城の廊下橋・鹿児島城の蘇鉄)
不条理で暗い物語が多いですが、攻城の際に現地で想いを馳せるのも一興かと。

遠里小野さん)

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