先週末の3月8日(土)に美濃金山城で城たび〈東美濃の山城めぐり・岩村城ガイドツアー〉を開催してきました。
今回は岩村城、苗木城と2日連続開催ですので、その初日となります。
2月末に終了した、攻城団と東美濃歴史街道協議会とのタイアップ企画「東美濃の山城を制覇せよ!」の一環で開催したので先月の美濃金山城と同様、今回もぼくが幹事です。
ガイドは「岩村町観光協会」に依頼しました。
城たびの常連組に加えて、ひさしぶりに参加してくれた団員、今回が初参加の団員といつものことながら「はじめまして」と「ごぶさた」が飛び交う和やかな城たびとなりました。
今回は天気予報どおり曇天でした。
ぼくは朝からクルマで向かったのですが、途中で少し雪が降っていて不安になったものの、なんとか城たび中は傘が必要な状況にはなりませんでした。
(夜、みんなで夕食を食べてるときに小雨が降ったくらい)
岩村歴史資料館前で12時半から受け付け、13時出発という予定でしたが、いつもどおり13時を待たずに全員が集合したので少し早めにスタートしました。
なお城たびでは冒頭に、ひとことずつ参加者に挨拶をしてもらうようにしています。一週間前にZoomで事前ミーティングをおこない、参加者の顔と声は把握しているものの、当日あらためて確認をする機会を作っています。
あとは諸注意(ガイドさんの言うことは絶対厳守とか)をぼくから話してガイドさんに引き継ぐ流れです。
このあたりの段取りは回数を重ねてきてだいぶ「型」ができてきたように思います。
また今回もガイドは2名お願いしたので、10人ずつ2班にわけました。
「チームおつや」と「チームいえのり」です。おつやのほうは有名なおんな城主なのでほとんどの方は知ってましたが、いえのりのほうはわからない方も多かったようです。これは江戸時代、岩村藩の初代藩主となった大給松平家の松平家乗から取っています。
小さなことですが、こうしたチーム名などからもそのお城の歴史を知ってもらえたらという狙いがあります。
(地元ガイドの方にも喜んでいただけますしね!)
いつ雨が降ってくるかわからなかったので、まずは出発時に記念写真を撮りました。
岩村歴史資料館の前には広い駐車場がありますが、ここは藩主の御殿跡になります。建物は明治時代に焼失したそうですが、表御門と太鼓櫓が復元されていて、それをバックに撮影しました。
あとはそれぞれにわかれてガイドツアー開始です。ちなみにぼくはチームおつやで若森さんがガイドでした(いえのりのほうは伊藤さん)。
岩村城の登城路は石畳の坂(藤坂)をひたすらのぼっていくコースですが、途中途中でガイドからいろんな説明がありました。
たとえば実践女子を作った下田歌子さんがこの地の出身であることや、岩村城の築城は鎌倉時代まで遡るといったことなど、若森さんはずっと解説をしてくださり、ぼくらの質問にもすらすらと答えてくださってました。
ちなみにこの石畳は江戸時代のものではないそうです。
(馬で登るのに不便だからという理由)
チームいえのりの伊藤さんは資料を見せながら案内されていたようです。
(ぼくはこういうガイドごとの個性やスタイルのちがいも好きです)
石垣の「はらみ」もけっこうありました。ひとりで訪問するとこういうところも素通りしがちですが、地元ガイドに案内していただくと、いつからこうなっているとか、整備の状況なども聞けるのでいいですね。
追手門のところには空堀に木橋がかかっていたそうで、チームいえのりはその位置まで登ってきていました(降りれなくて引き換えしたとか)。
その先にも伝説の井戸「霧ヶ井(きりがい)」や八幡宮跡などを横目に進みます。
若森さんからは「なぜ八幡宮なのか」というクイズがありましたが、もちろんこれはルーツである加藤景廉(かげかど)が源頼朝にこの地の地頭に任じられたからですね。
そうしているとついに「六段壁」が現れました!
写真では何度も見ていたのですが、自分の目で見るのは初めてです。
そして驚いたことに、第一印象は意外と小さいかもという感想でした。
現地を訪問した際に受ける印象って、だいたい想像より現物のほうがスケール感が大きいのですが、勝手にもっと巨大な石垣を想像しすぎていたのかもしれません。
もちろん魅力的な石垣であることは間違いないのですが、むしろ反対側の二段壁のほうが高さもあったので圧倒されました。
けっきょく雨に降られることもなく、ここでチームいえのりを待って記念撮影。
六段壁の上が本丸なので、ゴールは間近です。
本丸では少し休憩をしたのですが、若森さんがハーモニカを披露してくださいました。
(ぼくは音色を聞きながら伊藤さんに案内してもらっているチームいえのりを撮影に)
本丸にあるスタンプは引き出せます。
これが来城者カウンターにもなっているそうですので、ぜひ押していってくださいね。
もう一枚、埋門跡でも記念撮影を撮りました。あんまり埋み感はなかったですね。
埋門跡は野面積みの石垣をはっきり確認できる(正確には打込接ぎや切込接ぎなど3種類の積み方を確認できます)のですが、個人的には苔が渋くて良かったです。
あとは下山です。
本丸の周囲をぐるっと石垣を眺めつつ回り、六段壁のところからは同じルートで降りました。
こういう写真もすべて先回りして撮影しているので、カメラマンは大変です。
おおよそ2時間ちょっとで岩村歴史資料館まで戻ってきました。
その後、城下町まで移動して、城もなかでも有名なかめや菓子舗さんをお借りして、みんなで懇親会をして解散しました。
当日撮影した360度動画も埋め込んでおきます。
過去に岩村城を訪問したことのある団員が数名いたので聞いてみたところ、いちばん楽に登れたとのことでした。
数十メートルおきに案内していただいたので、それが結果的に休みながら登ることになって疲れなかったようです。
これは想定外のことですが、こうした城たびのゆっくりペースでの攻城は初心者向けガイドツアーとしてぴったりですね。すごく良いことなので、ちゃんと謳っていくべきだと思いました。
また今回は、お城の写真だけじゃなく、何枚かはレポートに使えるようなみんなの写真も撮っておいてと事前にお願いしたこともあり、ぼくが写ってる写真もたくさんレポートに使うことができました。
撮影してくれた団員のみなさんには感謝しています。ありがとうございます。
若森さんは本当にお元気で多いときは1日に3回も本丸まで案内されるそうです。
道中もずっと話し続けていて、その体力もすごいんですけど、岩村城への愛情が溢れ出ていて、こういう方にガイドをしていただけるのは幸せでした。
伊藤さんは懇親会の会場まで徒歩移動組を先導してくださり、その間も城下町をサービスで案内してくださったようです。まだガイド歴が浅いからと謙遜されていましたが、伊藤さんの心配りにはみんな感謝していました。
城たびの場合、団員が自らガイドしてくれる回もあれば、今回のように地元ガイドに依頼する回もあり、そのどちらのパターンもぼくは大好きです。
団員の見聞きしたことをシェアしたいという気持ちはうれしいし、ガイドの方から地元の城への愛情をひたすらお聞きするのも最高です。
全国にあるすべてのお城にはそれぞれ個性があり、誰かの歌にあったようにナンバーワンでなくてもオンリーワンです。
そのことを共感しあえる、お城好きの仲間をもっともっと増やしていきたいですね。
はつみんさんがレポートを書いてくれました。
もし攻城団ツアーズ・城たび〈東美濃の山城めぐり・団長と行く、岩村城ガイドツアー〉が次回開催されたら参加したいという方はご登録ください。
別日程での開催が決まった際にメールでご案内いたします。
先月、みなさんに投票をお願いした「お城トレカ総選挙」の投票結果を集計しました。結果を踏まえて松本城や姫路城など13枚のお城トレカを製作します!
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