1671年(寛文11年)、松平初代頼重、2代頼常の代に「三の丸」に、藩主らの住居と政務所としての御殿を、江戸城内の将軍御殿にならって建てられたのが「披雲閣」です。1872年(明治5年)、老朽化により取り除かれましたが、1917年(大正6年)、松平家第12代当主の松平頼寿(よりなが)伯爵の別邸として建築されました。
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おそらく、八王子城の解説本の中で最も重要な一冊でしょう。
八王子城跡が現在のように整備されたのは、落城400年にあたる1990年以降のことです。本書の出版も同時期で、出版後に発見された遺構もあれば、今は目にすることのできない遺構も多数あります。言い換えると、1990年当時の八王子城跡の姿を記録した書であるとも言えます。八王子城に興味を持ってくださった方にはお薦めの一冊です。すでに廃刊となっていますので、古書店か図書館で探してください。
トンネル工事や台風・地震などにより、現在は失われてしまった石垣などの貴重な写真も多数掲載されていますが、白黒で小さいため分かり辛いのが残念。
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