本丸(写真左側)と二の丸(右側)を隔てる空堀。公園化のため堀底は浅くなっていますが、往時の面影を残す大規模な空堀です。
本丸(写真左側)と二の丸(右側)を隔てる空堀。公園化のため堀底は浅くなっていますが、往時の面影を残す大規模な空堀です。
手前の道路はかつて内堀があった場所で、この内堀に沿った丘陵に幅一~二メール程の帯状の平坦部が造られていた。さらに、この五~六メール上にも同様な遺構が存在していると想定され、通路のような形態から犬走と呼ばれている。犬走の役割としては通路以外に、内堀からはい上がって城へ侵入する者を犬走上から槍等により攻撃することや、犬走に上がられても、その上の犬走から攻撃するという、防衛施設として堀の機能を強化する点もあげられる。同様な遺構は大阪城等にも見ることができる。 この犬走は、昭和六十三年度の急傾斜地崩壊対策事業に伴う発掘調査により確認されたものであり貴重な佐野城の遺構であるため、その一部を保存整備したものである。 (現地案内板「犬走」 平成元年九月 佐野市教育委員より)
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おそらく、八王子城の解説本の中で最も重要な一冊でしょう。
八王子城跡が現在のように整備されたのは、落城400年にあたる1990年以降のことです。本書の出版も同時期で、出版後に発見された遺構もあれば、今は目にすることのできない遺構も多数あります。言い換えると、1990年当時の八王子城跡の姿を記録した書であるとも言えます。八王子城に興味を持ってくださった方にはお薦めの一冊です。すでに廃刊となっていますので、古書店か図書館で探してください。
トンネル工事や台風・地震などにより、現在は失われてしまった石垣などの貴重な写真も多数掲載されていますが、白黒で小さいため分かり辛いのが残念。
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