泊グスクは宮城島にあるグスクです。1322年、怕尼芝(はにじ)に滅ぼされた今帰仁グスクの仲宗根若按司の子である志慶真樽金(しげまたるがに)の一族が宮城島に逃れ、その子孫が築いたと伝わっています。川端イッパーが城主の頃は対岸にある伊計島の伊計グスクと争っており、伊計グスクのアタヘチクドンの奇策に敗れたという記録があります。現在城址には拝所(御嶽)が建てられており、東側から南側と西側の縁辺部にかけて野面積みの石積を確認することができます。
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おそらく、八王子城の解説本の中で最も重要な一冊でしょう。
八王子城跡が現在のように整備されたのは、落城400年にあたる1990年以降のことです。本書の出版も同時期で、出版後に発見された遺構もあれば、今は目にすることのできない遺構も多数あります。言い換えると、1990年当時の八王子城跡の姿を記録した書であるとも言えます。八王子城に興味を持ってくださった方にはお薦めの一冊です。すでに廃刊となっていますので、古書店か図書館で探してください。
トンネル工事や台風・地震などにより、現在は失われてしまった石垣などの貴重な写真も多数掲載されていますが、白黒で小さいため分かり辛いのが残念。
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