新地山館の詳細は不明ですが、白川結城氏によって築かれた城だと考えられています。御斎所街道を抑える要衝の地に築かれており、山全体を加工した大規模な城域でした。戦国時代には結城氏の家臣である大越信濃、鈴木若狭らが守っていましたが、1579年(天正7年)に佐竹氏に攻められ落城しました。現在城址には横堀や堀切などの遺構を確認することができ、山頂の主郭部に羽黒神社が祀られています。登城口は南西麓にあります。
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おそらく、八王子城の解説本の中で最も重要な一冊でしょう。
八王子城跡が現在のように整備されたのは、落城400年にあたる1990年以降のことです。本書の出版も同時期で、出版後に発見された遺構もあれば、今は目にすることのできない遺構も多数あります。言い換えると、1990年当時の八王子城跡の姿を記録した書であるとも言えます。八王子城に興味を持ってくださった方にはお薦めの一冊です。すでに廃刊となっていますので、古書店か図書館で探してください。
トンネル工事や台風・地震などにより、現在は失われてしまった石垣などの貴重な写真も多数掲載されていますが、白黒で小さいため分かり辛いのが残念。
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