日尾城は1478年(文明10年)に太田道灌に攻められ鉢形城を追われた長尾景春が一時在城したと伝わる城です。戦国時代には武田信玄の侵攻にそなえる鉢形城の支城として、鉢形北条氏の筆頭家老である諏訪部遠江守定勝の居城となります。伝承によれば、1569年(永禄12年)に山県昌景に攻められた際、定勝が泥酔していたため、奥方が代わりに陣頭指揮をとり撃退したそうです。定勝が没したのちは定勝の子の定吉が継ぎましたが、1590年(天正18年)の「小田原征伐」で北条氏滅亡とともに廃城となりました。なお定吉はその後も北条氏直とともに高野山へ従い、氏直の没後は徳川氏に仕えました。現在城址には土塁や堀切などの遺構が残っています。登城口は北側の倉野ふるさと館と、南側の観音院にあります。
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観音院駐車場
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おそらく、八王子城の解説本の中で最も重要な一冊でしょう。
八王子城跡が現在のように整備されたのは、落城400年にあたる1990年以降のことです。本書の出版も同時期で、出版後に発見された遺構もあれば、今は目にすることのできない遺構も多数あります。言い換えると、1990年当時の八王子城跡の姿を記録した書であるとも言えます。八王子城に興味を持ってくださった方にはお薦めの一冊です。すでに廃刊となっていますので、古書店か図書館で探してください。
トンネル工事や台風・地震などにより、現在は失われてしまった石垣などの貴重な写真も多数掲載されていますが、白黒で小さいため分かり辛いのが残念。
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