土合館は八丁目城の支城として築かれた城で、八丁目城主・清野遠江守の父である清野備前守が隠居したことから「隠居館」と呼ばれました。また八丁目城(西館)に対して「東館」とも呼ばれていました。その後は八丁目城主である遠江守、堀越宗範が相次ぎ伊達氏に叛いたため城主が変わりますが、最終的には大森城主・伊達実元とその嫡男である伊達成実の所領となりました。しかし「奥州仕置」後に成実が角田城へ移ると、八丁目城とともに廃城となりました。現在城址は「土合舘公園」として整備されており、横堀などの遺構を確認することができます。
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「日本史の知識をアップデートするための勉強会」の予習として手に取りました。本書は2003年に出版された本の再刊行となっており、その当時著者が学生向けに書いている本なので大変読みやすいです。内容的には、東国で起こった平将門の乱から北条氏中心の体制に移行するまでが解りやすく書かれています。勉強会で使用している高校の日本史教科書で中世が院政の始まりからになっていることがこの本を読んで理解出来ました。また、頼朝が征夷大将軍を欲した訳が2004年に「山槐記」の記事が新たに発見されたことにより変更されているようですが、この著書は2003年に書かれた内容なのでその部分は修正が必要とのことが最後に書かれているので、最後まで読まれることをお勧めします。前述したように学生向けに書かれた本なので、歴史初心者の方も安心して読める一冊だと思います。
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