御坂峠を守る縄張で、峠を挟む両側の尾根に曲輪が連なる独特の構造なので、お城の真ん中が一番低いところにあります。これはその峠部分のすぐ近くの堀切です。
斜面を下るので竪堀ですが、機能としては曲輪と城外を隔てるものなので、普通のお城の横堀と同じです。
左にカーブを描きながら斜面を落ちています。
堀切と横堀で曲輪を囲んでいます。
横堀が二又に分かれて、それぞれ竪堀として斜面を下り、その間に腰曲輪を形成しています。
峠からこの道を下っていくと甲府方面です。
続いて峠から南西方向に進みます。
ハイカー(明らかにお城を見に来た人ではありませんでした)の身長と比べて高さが分かります。北条氏から見て甲府側が正面なので守りは堅いわけです。
このあたりは堀が埋まってしまい、一見すると犬走りみたいになっています。
竪堀が、横堀の左手前から奥に向かって落ちています。
土橋と堀切のセットですが、左側の竪堀(横堀がそのまま斜面を登っている)が見えています。
竪堀との高低差が見事です。
左に竪堀も見えています。
河口湖側ですから、築城した北条氏からすれば味方の側ですが、だからといって守りの手を抜いてはいません。臨時の築城とは思えないしっかりしたお城だったようです。
峠の主郭にあります。
縄張り図にも載っていなかったりして、見落とされがちな堀切なのかも。
登ってきたときは「もしや竪堀では…?」と思ったものの、位置に確信がなく撮影は後回しにしました。ひと通り城址を歩いてここが竪堀だと確認できたので、帰途で改めて撮影しました。
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