4/28の攻城団テレビ、榎本ブックガイドで紹介された本の同名の旧作です。最近、能装束に興味を持ち始めていたので図書館から借りて読んだのですが、それについてはごくごく僅かしか触れられていません。が、能が武家の嗜みであったこと、能楽愛好の視点から見ても秀吉がいかに偉大でパワフルであったかが分かる大変面白い内容でした。
名護屋城や聚楽第、大坂城、伏見城などで能が上演されたことの詳細や、文禄二(1593)年の秀吉主催の禁中能では初日に織田信雄、徳川家康も同じ舞台で能を舞っていることにびっくり。さらに柴田勝家や北条家について秀吉が新作の能を作らせたことや、太鼓や小鼓の名手として細川幽斎や毛利輝元の名も記録に残っていると知り、安土桃山時代の奥行きの深さに圧倒されました。
能楽に興味がなくても斜め読みして推し武将の名が出てきたらとちょっと嬉しいかもしれません。
タイトル | 能に憑かれた権力者: 秀吉能楽愛好記 (講談社選書メチエ 116) |
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著者 | 天野 文雄 |
出版社 | 講談社 |
発売日 | 1997-10-01 |
ISBN |
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価格 | 1503円 |
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視覚の持つ力はすごいなと思いました。現況の写真とCGを比べることができるので、とてもわかりやすいです。CGは、いくつかの所から提供されているので、以前ぽりへりさんがレビューされていたように、画質にばらつきがあります。と言うか、写真のようにリアルなものと、イラストのような感じのものがあります。現況に建物がほとんど残っていない城の方が、CGにしたときにインパクトがありますね。雲海写真にCGを重ねた竹田城もとても素敵でした。竹田城は、天守の形も不明な部分が多いし、他の城も、天守があったかどうか、形はどうかわからないことも多いので、絶対的な復元ではないことを心に留めて見ることも必要ですが、「こんな風景が広がっていたのか~」と眺めるのは、楽しいです。
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