江戸の貧民 (文春新書) 単行本


まーちゃんさん

日本史の知識をアップデートするための勉強会で榎本先生が紹介された著書で、この勉強会の予習にもなると考え読んでみました。流れとしては現在の浅草周辺と江戸時代の浅草周辺を重ね合わせた中で、穢多、非人について詳細が書かれています。一般的に「穢多、非人」と続けて書かれることが多いですが、穢多と非人の違いをあまり理解していなかったのですが、江戸時代にはある程度の地位にあった方々であることが解りました。穢多は武士階級の誕生とともに生まれ、主として「穢れ」に関する仕事に従事し、軍事の手伝い、皮革の生産や罪人の管理などの役は、半ば公務員の様であって、その穢多の頭領として浅草弾左衛門がおり、この弾左衛門への幕府の手厚い保護がなされていた事を知りました。一方、非人は社会からはじき出された落ちこぼれ、なんの役にも立たないどころか、むしろ救済を他者にもとめる人々であり、浅草の車善七他四名の非人頭がこの非人たちを統括しており、幕府へのある程度の影響力を持っていたことを知りました。その他、さまざまな大道芸をおこない金銭を乞うた乞胸(ごうむね)、現代では「露天商」に当たる香具師(こうぐし)などが書かれていました。江戸時代の士農工商以外の身分について勉強したい方には最適な一冊だと思います。

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書籍の情報

タイトル 江戸の貧民 (文春新書)
著者 塩見 鮮一郎
出版社 文藝春秋
発売日 2014-08-20
ISBN
  • ISBN-10 4166609920
  • ISBN-13 9784166609925
価格 880円

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アイヌ民族の歴史

アイヌ民族についてこれまで「シャクシャインの戦い」「地図で見るアイヌの歴史」を読んできましたが、もっと知りたいと思いこの著書を手に取りました。この著書にはアイヌと認識される前の北海道に付いても記載があり、北海道式古墳というものがあることを北海道に22年間住んでいたにもかかわらず初めて知りました。現在の歴史の教科書にも記載のあるシャクシャインの戦いに対して弘前藩も出兵をしており、アイヌ勢と直接戦うことはなかったが、その当時弘前藩内には津軽アイヌの方々が生活しており、彼らは出兵の手助けをしたり、更に兵として参加していたという記録があるそうです。明治以降は日本とロシアとの政治的駆け引きに翻弄されるアイヌ民族を目の当たりにすると共に、この日本も決して単一民族国家では無いことを再認識させられる一冊でした。

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