こんなに変わった歴史教科書 (新潮文庫) 文庫


まーちゃんさん

大河ドラマ「晴天を衝け」のオープニングで徳川家康が「最近の教科書には”士農工商”が載ってない」との内容を聞き、今昔で歴史教科書のどのようなところが変わったのか興味を持ち、図書館で借り、読んでみました。構成は、古代、中世、近世、近代の4つの時代に別れて書かれています。古代については聖徳太子の画像、大和朝廷がヤマト政権、仁徳天皇陵が大仙遺蹟、最古の貨幣が和同開珎ではなく富本銭であること、中世では鎌倉幕府の成立年が1192ではないこと、元寇はモンゴル来襲となっており、且つ文永の役(1回目の来襲)が暴風雨が撤退の理由ではない説が有力であること、倭寇が実は高麗、朝鮮人が主力であったという見解があること、近世では士農工商、絵踏、島原・天草一揆の他、長篠の戦いでの鉄砲三段打ち、武田「騎馬隊」が史実として考えにくいこと、近代では戊辰の役が戊辰戦争、西南の役が西南戦争、日清・日露戦争など、1972年版と2006年版の記載内容の違いについて解説されていました。最近の新しい歴史常識を身につけるのに最適な一冊だと思います。

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書籍の情報

タイトル こんなに変わった歴史教科書 (新潮文庫)
著者 博文, 山本
出版社 新潮社
発売日 2011-09-28
ISBN
  • ISBN-10 4101164460
  • ISBN-13 9784101164465
価格 1617円

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