著名な武将から末端の足軽まで様々な初陣を描く短編集。マニアックな書き方なので少し取っつきにくい所はあるけれど、東郷隆らしい戦国の厳しい現実や作法など蘊蓄いっぱい盛り込んだ興味深い話ばかり。この武将の初陣ならさもあらんというものあれば、悲惨なものまでバラエティに富んでいる。前半は痛快、後半に行くに従って戦国の非情さが出てくる。人の運命なんて分らないもの、因果応報という言葉が頭に浮かんでくる。ラストの老武士のエピソードでは厳しい戦場を生き抜いてきた男ならではの話と言葉でビシッと締めてくれる。
ぶっ飛びの面白さです‼︎
タイトル | 初陣物語 (実業之日本社文庫) |
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著者 | 東郷 隆 |
出版社 | 実業之日本社 |
発売日 | 2015-12-03 |
ISBN |
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価格 | 700円 |
ページ数 | 360ページ |
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おそらく、八王子城の解説本の中で最も重要な一冊でしょう。
八王子城跡が現在のように整備されたのは、落城400年にあたる1990年以降のことです。本書の出版も同時期で、出版後に発見された遺構もあれば、今は目にすることのできない遺構も多数あります。言い換えると、1990年当時の八王子城跡の姿を記録した書であるとも言えます。八王子城に興味を持ってくださった方にはお薦めの一冊です。すでに廃刊となっていますので、古書店か図書館で探してください。
トンネル工事や台風・地震などにより、現在は失われてしまった石垣などの貴重な写真も多数掲載されていますが、白黒で小さいため分かり辛いのが残念。
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