攻城団ブログ

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SL人吉に乗って、雨の人吉城を訪問してきました

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熊本城を訪問する前日、同じ熊本県にある人吉城にもいってきました。
(熊本県で「100名城」に選ばれているのは熊本城と人吉城の2城です)

目的は「城たび」に掲載するモデルコースとしてこのふたつの城を、しかもSL人吉に乗ってまわるというプランの写真を撮ることだったのですが、この日はあいにくの雨でした。

kojodan.jp

前日に熊本駅のみどりの窓口でSL人吉が何時にホームに入ってくるのかを尋ねたところ、「SL人吉って何時くらいに......」と質問を言い終わるより早く「入線ですね! 9:22ですよ」と教えてもらいました。よく聞かれるんでしょうね。

なので少し早くホテルを出て(といっても今回泊まったのは駅前のJR九州ホテルなんですが)、ホームで待つことに。
バックで入線するので、「キター!」って感じにはならなかったです。

先頭です。

三両編成で、これがいちばんうしろ。
最後部はテラスになっていて、ここは誰でも自由に入れます。

中はこんな感じ。

先頭もテラスになっています。

三両すべて内装がちがってて、おもしろかったです。
熊本から人吉までは2時間ちょっとの旅です。平日でしたがほぼ満席の人気ぶりでした。

帰りもSL人吉に乗る場合、人吉での滞在時間が2時間半しかないので、お城にいくつもりなら車内でお弁当を食べておいたほうがいいかも。

12時過ぎに人吉駅に着いて、駅前でレンタサイクルを借りて人吉城址に向かいます。

途中、西郷隆盛が西南戦争のときに宿にしたという武家屋敷などもあります。

人吉城は想像以上に大きかったです。
これは大手門があった場所で球磨川から分岐した胸川に面しています。

このへんから強い雨が降ってきたので、ほとんど写真は撮れてないんですけど、この大手門を入った場所は「外曲輪」と呼ばれていて、武家屋敷などがありました。
(本丸、二の丸、三の丸はこの奥の山側にあります)

そしてかつての武家屋敷(それも家老の相良清兵衛の屋敷)跡に、人吉城歴史館があります。

館内は残念ながら撮影不可ですが、相良氏が人吉を支配していた歴史についていろいろ展示されています。

ちなみにここには全国的にも珍しい「地下室」の遺構が復元展示されています。
武家屋敷になぜ地下室があったのかは謎で、こうした井戸をもつ地下室はこの相良清兵衛と息子の相良内蔵助の屋敷跡で発見された2例しかないそうです。
相良清兵衛は藩主と対立して「御下の乱」に発展するんですけど、この地下室がなにか関係しているのかもしれませんね。

人吉城址です。石垣がカッコいいです。

この上部にある石が飛び出た部分は「はね出し」と呼ばれていて、西洋式の技術だそうです。ほかには北海道の五稜郭などで見られる城郭建築で、珍しいみたいですよ。
(手前には排水用の石樋も見えますね)

ここは御下門(おしたもん)です。ここから上がると三の丸、その先に二の丸と本丸があるんですけど、この日は時間がなくてここまでで断念しました。

天気が悪く、また時間もなかったのでぜんぜん満喫はできてないのですが、人吉城は思ってた以上に壮大でした。
これだけ見事な石垣が残っているとは思わなかったですし(もっと部分的に残ってるだけかと思ってました)、お城の規模感を味わえるとも思わなかったので、かなり驚きました。

いつかまたじっくり数時間かけて歩いてまわりたいですね。

人吉にはほかにも青井阿蘇神社などの観光スポットもあります。

人吉駅には「ななつ星」などのデザイナーとして有名な水戸岡鋭治さんがデザインされた「人吉鉄道ミュージアムMOZOCAステーション868」もあります。

九州新幹線「つばめ」に似た感じの内装で、木が随所に使われていておしゃれでした。

お子さんといっしょに訪問した際にはきっと喜ぶと思いますよ。

あと、駅前にある天守を模したからくり時計も見逃しちゃいけませんね。

レンタサイクルを借りれば駅から城址まで10分くらいなので、いろいろまわれますよ。
(本丸まで上がりたい場合は帰りはSL人吉に乗るのを諦めて、在来線で戻ればいいですね)

ぼくは帰りもSL人吉に乗りたかったので、この日は2時間半の滞在で帰りました。
次回はもっとゆっくり、天気のいい日に攻めたいですね。

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