攻城団からのお知らせ

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七尾商工会議所を訪問しています

みなさん、こんにちは。攻城団のコースケです。
3月9日(水)に、七尾商工会議所を訪問してきました。訪問先は事務局次長の芝垣圭太さんです。

じつは芝垣さんは小中学校の同級生。そしてぼくが当時入っていた部活動のキャプテンでした。現在は「のと共栄信用金庫」という信用金庫に勤務されていますが、ここ数年は出向されて七尾商工会議所で勤務されているそうです。

今回は、観光の目的のひとつとして、お城を目指して七尾市にやってくる方々のために、地元から積極的に観光情報を発信していく仕組みをつくることに、七尾商工会議所さんの協力を得ることができないかなぁと考えて、攻城団の説明に伺いました。
(今年から商工会議所に入会しましたしね)

信用金庫や商工会議所には地域振興をおこなうという役割があるそうです。芝垣さんはその前提に立って、地域経済をどう活性化していけばいいかをふだんから考えているご様子でした。

たとえば先日、業務の一環として金沢駅構内にある「能登観光デスク」に勤務されたそうです。立ち寄る方の多くは観光で金沢を訪れた方々です。みなさんに能登半島各地のパンフレットをお渡ししながら「ここで配っても意味がないのかも」と感じたそうです。

ぼくも似たようなことを感じたことがあります。
パンフレットは「誰に読んでもらいたいのか」「読むことでどういう行動を期待するか」で設置場所や渡す場所が変わってきます。金沢駅にデスクを置くのは「北陸新幹線でやってくる大勢の方」に知ってもらいたいという考えがあると思います。だけど、観光誘致のための広告活動をおこなうのなら「県外の人たちに伝えないと効果が薄い」のも事実です。

案内をしていると、みなさんから「いまから行けるの?」「行って今日中に金沢に戻れる?」「予定を組んでいるから、いまからは無理だなぁ」「もっと早く知っていればねぇ」という声が多数あったそうです。
認知はされたかもしれませんが、もっと早く知っていただけていれば行動につながったのかもしれません。

個人旅行が増えてきている現在、事前にウェブサイトで情報を調べることが当然になりつつあります。
訪問当日に芝垣さんとも話しましたが、現地に着いてから目的地までの移動方法を調べることはあっても、「さぁ、これからどこに行こうか」と観光スポットをさがす人は、少数ではないでしょうか。ある程度は事前に情報を調べたり、クチコミを読んでチェックするほうが多いと思います。

芝垣さんが体感された目的と手法のズレは、案外各地で起きていることなのかもしれません。

ぼくも各地の方々とやり取りをしていくなかで、あきらかに経済合理性がないだろうと思えること、単刀直入にいえばムダじゃないかと思うことがあります。また「なぜこれをやっていないのだろう」と疑問に感じている方の声を耳にする機会もあります。

これは意識とか知識の問題じゃなくて、組織がもつ性格が、そういった行動結果になっているのかもしれません。金融機関にいた芝垣さんが、そこに不思議さを感じるのは、ぼくが感じてきたことに近いなぁ、とお話を聞きながら思いました。

このほか、観光産業が地域振興・地域経済に及ぼす影響や、地方創生といったことにどう関係してくるのか、七尾市の現況や取り組みについて聞かせていただきました。

たとえば地域振興における文化面では、安部龍太郎氏の「等伯」という直木賞受賞作品が直接的なきっかけとなって、長谷川等伯を顕彰する文化活動があります(実際にはもっと以前からあったそうです)。
長谷川等伯は七尾市出身の安土桃山時代の画家。狩野永徳らと並んで、桃山時代を代表する画人で千利休や豊臣秀吉らに重用されたことでも知られています。七尾で暮らしていたのは畠山家が七尾城を統治していた時代で、この当時の様子は小説でも描かれています。

攻城団なら、畠山家臣でもあったらしい長谷川等伯をとりまく話を、七尾城(畠山文化)をとりまくコンテクスト(文脈)としてストーリーだてて紹介することができます。
七尾城を軸に、七尾の歴史や文化をテーマにした観光ルートの提案です。市内の美術館には長谷川等伯の作品も展示されていますし、ゆかりの寺院もあるわけです(この寺院は前田家とも関係しています)。こうした点在するスポットを一本の線(=コンテクスト)でつなげたいのです。

市役所に持参していたスライドを見ながら、オススメ観光ルートを提案していく重要性と、観光客にとっての便利さについて、しばし話し込みました。

話していた内容はおおよそこんな感じです。

攻城団のフォトギャラリーへ投稿されている写真には、城主(藩主)と関連する寺社仏閣やスポットが多く含まれています。そこを回遊してもらうためには、写真やパンフレットを手に取ってもらった際に、「ここにお寺がありますよ」「かつてここにお城がありました」という案内だけじゃなくて、固有の伝えたいエピソード、来てもらいたい理由を伝えなきゃいけない。だけど、それを伝えていないから、ぼくらは知らない。

エピソードを知ることが「そこに行ってみたい」と思うきっかけになることがあります。
城跡や寺社仏閣をめぐるときに、そこにどういったストーリーがあったのか、ということを事前に伝えていくことで、興味関心も大きくちがってくるはずです。

訪問前に情報を伝えることで期待値もあがるかもしれません。この期待にどう応えるのか、は「文化財をどう整備していくのか」といった別の課題をうみます。
文化財は保護するだけじゃなくて、大きな観光資源にもなります。取り巻くストーリーをきちんと説明していくことで、歴史・文化観光のルートしっかり作れるんじゃないか、という話をしました。
(そして、地元民もあんがい知らないことが多いですよね、と)

たとえば、七尾城 → 小丸山城址(長谷川等伯出生地石碑) → 山の寺寺院群(等伯生家の菩提寺あり) → 七尾美術館(作品展示あり)、といっためぐりかたもあるんじゃないか。ここに前田家が入ってくると、阿尾城(氷見市)や高岡城(高岡市)との連携もできそうだよね、という話に広がります。

資料館や古民家、寺社仏閣をふくめたコンテクストの広がり。またポイントで地域のことを学べるちょっとしたイベント開催などもあると、より知ってもらって回遊してもらえるかもしれませんね。

このほか、攻城団ができることとして着地型旅行ツアーの企画などについて説明したり、デジタルクーポンを取り扱ってもらえそうなタウン誌の紹介をお願いしたり、時間目いっぱい話しました。

訪問したのは3月9日と少し前なのですが、その後も複数回お伺いしています。そこでは「攻城団を活用した地域振興」をテーマに、その具体的な施策として「観光ルート」の整理をどうやって進めていけばいいか、などについて話しています

お城めぐりで訪れた街に対して「活気がないなぁ」「シャッター閉まっているなぁ」と感じること。その逆に「この街は活気あるなぁ」「いい雰囲気の街だなぁ」と感じることってありませんか。
そして、この印象が「また訪問しよう」と思うかどうかに大きな影響を与えていると思いませんか。

攻城団というメディアをとおして実現したいのは、じっさいに現地を訪れる人を増やすこと、満足度を高めること、リピートしてもらえることです。
この3つの実現を目指していくと、地域が活性化していろんなことがまわりはじめることは想像できますよね。芝垣さんと話していたのは、そういうことです。そのときに向けて、いま話していることを目に見えるカタチにするために、七尾城がまだ届けられていない情報を伝えること、まずは「オススメ観光ルート案内」の実現にむけて、密に連絡をとって実現していきたいと考えています。

p.s.
広域連携になると日本版DMOの話にもなりますが、七尾市付近ではまだ話にあがっていないのだとか。「DMO」という単語を聞くことはあるとのことなので、勉強会的なことを関係する人たちが集まって、定期開催したいですね、という話も芝垣さんには相談しています。

   
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