攻城団ブログ

日本の歴史をまるごと楽しむためのブログ。ここでしか読めない記事ばかりです。

攻城団ブログ

お城や戦国時代に関するいろんな話題をお届けしていきます!

【お城の基礎講座】42.城の橋

こちらもご覧ください!(広告掲載のご案内

のイメージ...

お城巡りをしていて橋はあまり気にしていないかもしれませんが、どこのお城にも大体は橋が架けられています。
特に近世城郭(きんせいじょうかく)では土でできた土橋、木でできた木橋、石でできた石橋がありました。
今回は、それらの城の橋について詳しく見ていきたいと思います。

ちょこメモ0152-100

橋の役割

城には橋が架けられます。
なぜかというと、城の周りには堀がめぐらされており、城内と城外を結ぶものが必要なためです。
そういうところには橋が架けられています。
城内と城外を結ぶものが橋であり、そこにはほとんどの場合出入り口が設けられました。

橋の種類

土でできた橋を土橋、木でできた橋を木橋、石でできた橋を石橋と言います。
大きく分けると土橋と木橋に分けられます。

土橋(どばし)

土橋は土でできた橋ですが、実際には橋というよりも堀を渡るための狭い通路です。
川の堤防の土手道のような構造です。
重要な城門の前の橋は土橋が多かったようです。
これは、城はどんなことがあっても落ちては困るため、橋も絶対に落ちない土橋が好まれたようです。
また、防御の点からも土橋はとても優れていました。
つまり、狭い土橋の上の敵兵は城内からの恰好の標的となり狙いやすかったからです。
そのため城内の橋はほとんど土橋でした。

f:id:kojodan:20200819083008p:plain

安田城(富山市)にかかる土橋

f:id:kojodan:20200819083027p:plain

丸亀城にかかる土橋

f:id:kojodan:20200819083043p:plain

江戸城にかかる土橋

 

木橋(きばし)

木でできた橋を木橋と呼びますが、実際には重要な橋には木橋は使用されることがあまりなかったようです。
なぜなら、敵に火をかけられてしまっては落とされる危険があるためです。
木橋には城内からひもで引くと橋が起き上がって通行できなくなる跳ね橋、橋を引いて通れなくする引橋(ひきばし)、堀に対して斜めにかける(すじかいばし)などがありましたが、実際にはあまり造られなかったと言われています。

f:id:kojodan:20200819083134p:plain

松本城にかかる橋

f:id:kojodan:20200819083151p:plain

広島城にかかる木橋

f:id:kojodan:20200819083205p:plain

駿府城にかかる木橋

 

石橋(いしばし)

石で作った橋で、土橋とは異なるものです。
城の中ではごく短い場所に架けれらるのがほとんどでした。

まとめ

お城には、城内と城外を結ぶための橋が架けられており、その多くは土橋です。
その他にも木橋や石橋などもありました。
ということで、お城の橋というお話でした。
じゃあね🖐️

このコラムが毎日メールで受け取れます

以下のページからメールマガジン(無料)に登録すれば、このコラムの第1回からメールで読むことができます。

【無料】たかまる。メルマガのご案内

フィードバックのお願い

攻城団のご利用ありがとうございます。不具合報告だけでなく、サイトへのご意見や記事のご感想など、いつでも何度でもお寄せください。 フィードバック

読者投稿欄

いまお時間ありますか? ぜひお題に答えてください! 読者投稿欄に投稿する