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沖縄独特の茶文化「ぶくぶく茶」を体験してきました

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記事執筆の背景、関係性の開示
今回の取材は沖縄県・一般財団法人沖縄観光コンベンションビューローおよび「うちなー茶屋&ギャラリーぶくぶく」の協力により「ぶくぶく茶」の泡立て体験費用(1000円)を自己負担なしで取材させていただいたことを開示しておきます。

お茶というものが仏教同様、中国から伝来したもの(日本には遣唐使である最澄が持ち帰ったなど諸説あり)である以上、ある意味では日本本土より中国との関係が深かった沖縄(琉球)にお茶の文化があることは不思議ではないのですが、沖縄には「ぶくぶく茶」という独特の茶文化があり、しかもそれが豊臣秀吉が1587年(天正15年)に開催した「北野大茶会」をきっかけに生まれていたという興味深い話を伺ったので、体験取材させていただきました。

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今回伺ったお店は「やちむん通り」にある「うちなー茶屋&ギャラリーぶくぶく」です。

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これがその「ぶくぶく茶」です。
見た目はソフトクリームやかき氷のようでもありますが、玄米茶の上に泡を載せたものです。

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秀吉の北野大茶会が発祥!?

ぶくぶく茶にはわかってないことが多く、その発祥にも諸説あるそうです。
ただそのひとつに秀吉が開いた北野大茶会において、煎ったお米をお茶の代用として用いた「こがし」というお茶が琉球に伝わり、それが原型になったという説があります。
泡立ててお茶を飲む文化は「振り茶」としてほかの地域にも見られますが、「ぶくぶく茶」は大きな鉢で人数分の泡を泡立てるのが特徴なんだそうです。

その後、「ぶくぶく茶」は琉球王朝時代を通じて中国から派遣された冊封使をおもてなしする際や、お祝いの席などで飲まれており、戦前まで那覇(首里)で飲まれていたそうです。漢字では「福福茶」と書くので幸福のお茶とも言われてました。
だけど戦争で茶道具が焼けて一時は途絶えてしまい、東京で道具が一組だけ見つかったおかげで約40年ほど前に復活したんだそうです。 

ぶくぶく茶を体験してみた

玉城(たまき)さんに「ぶくぶく茶」の話を伺いながら、泡立て体験もさせていただきました。
(この泡立て体験は予約すれば誰でもできますよ)

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テーブルの上にある大きな木鉢には、お米の煮汁にさんぴん茶の茶葉を加えた液体が入っていて、これを茶筅を使って泡立てていきます。

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じっさいにぼくもやってみましたが、なかなかうまくできません。
茶筅を早く動かすとこぼれちゃうし、ゆっくりだと泡立たないんですよね。

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最初は同じように立った状態でやってたんだけど、「もしかしたら背が高いので座ったほうがいいかも」と玉城さんのアドバイスで座ってやってみました。
(男性は座ったほうがやりやすいかも)

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十分な泡ができたらお茶の上に載せていきます。
泡を茶筅の先ですくって、湯呑みに入った玄米茶の上に落としていきます。

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ところが素人がやるとぜんぜんソフトクリーム状にならないのです。

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玉城さんのおかげで、とりあえずそれっぽい形に。
ちょっとドヤ顔になってますが、ほとんど玉城さんに手伝ってもらってます。

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お茶請けには右端にあるちんすこうのほか、手前にあるのがピーナッツのごま餡が入った「くんぺん」というお菓子がついてきます。さらに左奥にあるカステラのようなお菓子は「ちいるんこう(鶏卵糕)」という珍しいお菓子です。
どれも甘くておいしかったですが、とくにちいるんこうはまた食べたいな。

お茶が完成したので飲んでみます。

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白い泡がめでたいということで、あえて泡を迎えにいく感じで飲みます。

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横から見ると完全に泡に埋もれていますが、これが正しい飲み方だそうです。

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顔中に泡がつくのかと思いきや、皮脂で泡が消えちゃうんだそうです。
もっと泡だらけになる予定だったのですが、メガネに泡がついただけでした。

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顔をつけたほうがはっきり鼻のあとがわかるんですけどね。

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「これじゃ画にならん!」ということで禁じ手を使ってみたものの、すぐ消えちゃってダメですね。

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おじさんの写真なのでいまいち伝わりにくいと思いますが、家族や友だちといっしょにみんなで泡立て体験をしたらきっと楽しいと思います。 

「ぶくぶく茶」というのは名前も初耳だったし、まさか秀吉の北野大茶会と関係しているというのはびっくりしました。
諸説ありつつも、いま自分が住んでいる京都とのつながりを知れたのは良かったです。 

最後に店内の写真を少し。とてもオシャレなお店でした。
(取材時は閉店後に特別にお邪魔させていただきました)

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琉球ガラスや「やちむん」と呼ばれる沖縄の焼き物なども販売しています。

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今回ご協力いただいた「うちなー茶屋&ギャラリーぶくぶく」は有名な「国際通り」から少し入ったところにある「やちむん通り」にあります。
せっかくなので、ぜひ予約して泡立て体験もしてみてくださいね。

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bukubuku.jp

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