攻城団でも「城に歴史あり!」を連載してくださっている榎本秋先生の新刊が出たのでご紹介します!
ありがたいことにサイン本を3冊ご用意いただいたので、まだ買ってない方も、すでに購入された方もこの記事の内容をしっかり読んでご応募くださいね。
(サイン本プレゼントの応募フォームはページの最後にあります)
ぼくもさっそく読んだのですが、
- なぜその合戦は起きたのか
- 合戦はどのように経過したのか
- 合戦の結果、その地域の情勢はどう変化したのか
がとてもわかりやすく書かれています。
事実としての戦国時代はゲームのように誰もが天下統一を目指したわけではないですし、自発的に戦争を起こすことも多くはありませんでした。大半の合戦はさまざまな状況から消去法的に選択されたともいえますし、攻められた側にしてみれば常に巻き込まれたといえるでしょう。
取り上げられている合戦は「応仁の乱」にはじまり、「川中島の戦い」や「桶狭間の戦い」などメジャーなものはほぼすべて紹介されていますし、最後の「大坂の陣」については冬と夏を別章にする徹底ぶりです。
また各章冒頭にはその合戦の主要人物が紹介されているのですが、これがすごくわかりやすいんですよね。
戦国時代は合戦によって国内のパワーバランスがどんどん変化した時代ですが、このダイナミズムを学ぶのに最適な一冊だと思います。 それでは榎本先生からメッセージをいただいたので、ご紹介しますね。
なお、プレゼントの抽選まで待てない!」という方やサイン本は大事に取っておきたいので読む用には別途購入するという方はこちらからどうぞ。
戦国時代の魅力と言えば、皆さんは何を想像されますか? 個性豊かな戦国武将・大名たちでしょうか。安定から混乱、そしてまた安定へ向かっていく歴史のダイナミズムでしょうか。動乱の中で必死に生きる人々の活力でしょうか。もちろんどれも魅力的なのですが、やはり一番人気は「合戦」でしょう。
大名と大名、武将と武将が知略と武勇の限りを尽くして対峙し、軍団と軍団がぶつかり合う合戦こそ、戦国時代の檜舞台であるはずです。また、合戦は政治や経済など様々な流れがあってこそ起きうるものですし、合戦後にもまた新たな流れが生み出されます。そのダイナミズムに魅了される人も多いでしょう。
本書は戦国時代到来のきっかけの一つとも目される応仁の乱から、天下泰平の始まりとされる大坂の陣まで、多種多様な、それでいて戦国時代の流れに大きな影響を与えた合戦を紹介したものです。
最大の特徴はフルカラーの戦場図です。各軍団が駆け巡った戦場をイラスト地図で再現し、また時間の経過による各軍団の移動、戦況の変化なども地図に取り込んで、わかりやすい紹介になるように心掛けました。
勿論、この地図には城も出てきますよ。大坂の陣では大坂城を大きく描いていますし、他にも桶狭間の戦いでは織田・今川の各陣営に所属する城や砦が描かれていたりと、いろいろな城をフルカラーのイラストで堪能することができます。
戦場図だけではありません。合戦というものは軍団同士が向き合う前から始まっているものですから、「どうしてその合戦は始まったのか?」「それぞれの軍団はどういう風に戦場へ赴いたのか?」「戦いの後、どうなったのか?」と時間経過ごとに整理して紹介をしました。これも合戦への理解を深める助けになるはずです。
また、戦国時代の魅力の大きな一つが個性豊かな武将にあることも間違いありません。そこで各合戦のキーパーソンを美麗なイラストとともに紹介するページも用意しました。
戦国時代初心者から玄人まで、幅広くお楽しみいただける本に仕上がったと思っています。